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フジテレビ凋落の裏側〜実力アナ放置、企画がテレ朝に流出、年収1100万…

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。

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フジテレビ凋落の裏側〜実力アナ放置、企画がテレ朝に流出、年収1100万… – Business Journal(4月25日)

フジテレビジョン本社
「Wikipedia」<Defchris>より)

 2011年度年間視聴率ランキングで、トップの座を8年ぶりに日本テレビに奪われ、12年度、ついにテレビ朝日にも抜かれ3位に転落したフジテレビ

 ニューヨーク赴任中の経費不正使用の疑いで降格処分を受け、4月1日をもちそのフジテレビを退社した元アナウンサー・長谷川豊氏が、4月22日発売の「週刊ポスト」(小学館/5月3・10日合併号)でインタビュー取材に応じ、フジテレビ低迷の裏側について語っている。

 長谷川氏は不正使用の疑いを晴らすため、退社直後に期間限定ブログ「長谷川豊の American Journey 最終章〜僕に起きたことのすべて〜」を始め、話題を呼んでいた(ブログは4月20日に終了)。

 1999年に同期の内田恭子らと共にフジテレビに入社した長谷川氏は、『とくダネ!』やスポーツ実況などを担当したが、09年に同社アナウンサー・秋元優里が滝川クリステルの後任として『ニュースJAPAN』に抜擢されたあと頃から、同社は迷走し始めたと語る。

「秋元が『ニュースJAPAN』を獲って、お昼の情報枠、誰もが当然フジアナができると思ってた枠が、突然住吉(美紀)。元NHKですよ。何がやりたいの……と。で、よくみると天気予報でヨガやってる。何がなんだかわからない、見てるほうがパニック。そうしたら、その3カ月後に『とくダネ!』が菊川(怜)に決まってしまった。フジテレビアナウンサーの牙城が次々と消えていって、(略)今度は西尾由佳理ですからね、日テレさんですからね。もう月〜金帯っていう花形が次々奪われてガックリ来てる人多いです」「もう、うちのアナウンス室はみんなどっちらけですよ」(ともに同誌)

 こうした事態に陥った理由について長谷川氏は、編成部の社員がテレビを見ずに雑誌ばかり読み、人気の高い加藤綾子や生野陽子しか知らないため、実力のある多くのアナウンサーをまったく使わないためだという。

 また、高給といわれるフジテレビ社員の給料面についても、「僕は入社2年目で年収1100万円くらいでしたが、そっからずーっと増えることはなかったです。(略)でもいまは30代も800万〜900万円くらいですかね」「急ぎの際のタクシーも自腹ですし。(略)ただ、フジテレビは現場の仲間たちが仲良くて、働いていると楽しいので、特に給料は気にしないんですよ」と同誌インタビューで赤裸々に明かしている。

 加えて、アナウンサーの副収入として“おいしい”と世間から見られている司会業のギャラについても、数年前から「フジテレビの看板背負ってやるんだから」と会社にお金を徴収されるようになり、みんなやらなくなったと告白している。

 このほかにも、12年度の視聴率が3位に転落した背景についても、次のように述べている。

「5年前、6年前からなんですけど、よく一緒に飲んでいた制作会社の人たちが、番組の企画が通らない、と一気にいい出したんですよ。フジテレビの中枢である編成部が、『その企画、数字取れるの?』『このタレントって引きあるの?』といってくる、と。挑戦できると思って出すんですけど結局通らず、テレ朝に持っていったら深夜枠で通ったりする。実績がないものに対する挑戦ってものが突然なくなったんです」「一度視聴率を取ったものをやり続ける。(略)ただひたすらリメイク、リメイク、リメイクというのをやり続けてきた」(ともに同誌)

 大手テレビ局社員は、この長谷川氏の分析を裏付けるかのように、「テレ朝躍進、フジ凋落」の理由について、次のように語る。

「テレビ朝日は、これまで万年下位といわれ、予算も限られていたため、それを企画力でカバーするほか手がなかった。そうした冬の時代、最近ではよく指摘されるように、テレビ朝日は尖った企画をまず深夜枠の番組で試し、視聴率が良ければ少し上の夜11時枠などに上げ、そこでも数字が取れれば、番組を丸ごとゴールデンタイム(午後7~10時)やプライムタイム(午後7~11時)に上げるのではなく、数字の良い企画単体でゴールデンなどの番組内に上げるという手法を取った。

 通常、番組単位で上の時間帯に上げることにより、尖った番組でもマイルドにせざるを得ず、その結果魅力を失い失敗してしまうケースも多いが、テレ朝はこの手法で、尖った企画を尖ったまま上げることで、視聴率アップにつなげた。一方その間、視聴率トップに長く居たフジは、豊富な予算の上にあぐらをかき、挑戦的な番組づくりを怠っていたと業界では見られています」

 フジテレビは今や、かつては“テレビ番外地”といわれたテレビ東京にも視聴率争いで追い越されかねないともわれている。だが、4月スタートの連続ドラマ『家族ゲーム』ではトレンディドラマ全盛期を飾った鈴木保奈美をキャスティングしたり、1988年に放送されヒットした連続ドラマ『抱きしめたい!』のスペシャル版を今秋放送予定であることを発表し、主演の浅野温子・浅野ゆう子“W浅野”復活で話題を呼ぼうとしている。
 
 いまだに“過去の遺産”に頼り続けているようにも見えるフジテレビの、今後に注目が集まっている。
(文=編集部)

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最終更新:2013/04/28 07:00
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