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「新聞紙上ではお目にかかったことがない刑事の物語を書きたい」と、連載を行った朝日新聞横浜総局長の脇坂嘉明は、この企画の真意を語る。普段は客観性を保つため、冷静な文体で事件を描くはずの新聞紙面。その中に掲載された異色の刑事ドラマは、「客観」という衣を脱ぎ捨て、事件の中へとグングンと飛び込んでいく。横浜総局の若手記者が描くストーリーはドラマめいた雰囲気がやや過剰に映るものの、これまでの新聞記事にはない味わいを持っていることは確かだ。
警視庁の発表によれば、2010年の1年間に全国で発生した殺人事件は1044件。かつてよりも減少傾向にあるとはいえ、実に1日に3人が何者かによって命を断たれている計算だ。毎日のように発生する凶悪事件の裏側には、新聞で語られる客観情報よりも深い、それぞれの人生があることを忘れてはならない。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])