ローカル色全開! 特産品を華麗に歌い上げる、高知発アイドル「はちきんガールズ」
#アイドル
冒頭に記した“ココココ~”は「はちきん地鶏」の歌詞。作詞は全曲「おさかな天国」で知られる井上輝彦によるもので、“さかなさかなさかな~”級のインパクトを持つ歌が次々と繰り出されるのだからたまらない。曲中で終始、牛がモーモーと鳴き続け、“ウシウシギュウギュウモーモー”コールが飛び出す「土佐のあかうし」、“イチローじゃないよ”“サブローでもない”「土佐ジロー」、メンバーがブーブーブヒブヒ言いまくる「高知の米豚」、“たたき”をパーカッシヴに、そして呪文のように連呼するカツオのたたきソング「タタキ旨いき高知やき」、“I LOVE YU YU YU YU YUZU”が耳から離れてくれない「I Love 柚子」などなど、中毒的な魅力を放つ曲が本当に多い。
こういったローカル色を打ち出した(しかもダジャレ混じりの!)楽曲は、聴いているこちらが気恥ずかしさを感じてしまうことがままあるが、彼女たちの健やかなキャラクターと躊躇のない見事な歌いっぷり、圧倒的なステージングがまるでそう感じさせない。そもそも、ローカル・アイドルといっても、その音楽からは地域色がほぼなくなりつつある昨今、これほどまでにローカル然としたアイドル・グループはそうそういないのではないかと思う。
4月24日には、ニューシングル「負けないチカラ」がリリースされる。タイトル曲は彼女たちが得意とする応援ソング。はちきんガールズらしい朗らかなヴォーカルが堪能できる。カップリングは「カラダノミカタ・ジンジャー」。タイトル通り、生姜についての歌で、“しょうがないやつとは言わせんき”というギャグも華麗に炸裂するノベルティ・ナンバー。“ジンジンジジンジジンジャー! しょうが! しょうが! しょうが!”のキメには、脱力しつつも痺れまくり。彼女たちにしか歌えない一曲だろう。
8月18日には東京初のワンマンライヴも控えている。どうやら1,000人(!)ものキャパがある会場で決行するらしいので、その雄姿を見届けたい。
●はちきんガールズ
<http://www.cielo-club.com/hachikin-girls/>
●なんば・かずみ
音楽ライター。音楽の幅広い知識を生かして、さまざまな音楽専門誌で執筆中。女性アイドルのほか、ジャニーズ、K-POPなどにも造詣が深い。選曲監修で関わったローカルアイドルのコンピレーションアルバムが、4月にT-Palette Recordsからリリース予定。
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