空海もマイケル・ジャクソンも「X」を見ていた!長尾謙一郎と大橋裕之がオカルトを語る
2013/04/13 14:00
左:長尾謙一郎氏、右:大橋裕之氏
オカルトって、そもそもなんなんだろうか? 心霊現象や不思議体験という人もいるだろうし、いかがわしい、証明のしようもない陰謀説のようなものをあらわす呼称でもある。「スピリチュアルなものには興味ない」と公言しつつも、なんだか説明がつかないことを真っ正面から探求し、マンガへと昇華させてきた漫画家・長尾謙一郎さんと、日常に落ちている不思議なできごとを素直に受け止め、ありのままを表現する漫画家・大橋裕之さん。公私ともになぜだか不思議と縁があるというお2人に、互いのオカルト観について話し合ってもらった。
——今日はお2人の作品が生まれた源となるお話や、オカルトなできごとをお伺いしたいなと思っています。
長尾謙一郎(以下、長尾) オカルト~? まずは、難しい話からいくかい?
大橋裕之(以下、大橋) 俺難しい話、全然わかんないっすよ……。
長尾 オカルトって“隠された”っていう意味なの、知ってるかい?
大橋 へぇ~、そうなんっスか。
長尾 そうそう。でも今の日本だと、UFOとかUMAとかさ、ああいうもんを指すことが多いけど、本当の意味のオカルトって、太古からあるわけで、原始人の部族の中で人がひとり死んだとき、「どうして起き上がらないんだろう?」っていう疑問、こっからじゃないかな、オカルトの始まりって。俺はUFOとかは、あんまり興味ない。
大橋 でも長尾さん、「UFO見た」って言ってたじゃないですか。
長尾 見てない!
大橋 エッ、アレ?
長尾 忘れた!
大橋 でも大学時代に見たって!
長尾 覚えてないよ、そんなの!(笑)
大橋 え、なんかチャリンコで……いま、隠そうとしてます?
長尾 オカルト(笑)。いや、前は興味あったんだけど、どうでもよくなっちゃったんだねぇ、そういうこと。体験したことってさぁ、主観にすぎないから、夢みたいな話を「現実なんです」って言ったって、それが現実か夢か証明できるわけじゃないからねぇ。
最終更新:2014/01/28 13:25
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