深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.218
ジャッキー先生が体を張って教えてくれたこと。最後のアクション大作『ライジング・ドラゴン』
2013/04/11 20:00
#映画 #パンドラ映画館 #ジャッキー・チェン
ジャッキー先生、最後のアクション大作『ライジング・ドラゴン』。
パリ、南太平洋、中国……とワールドワイドに飛び回ります。
パリ、南太平洋、中国……とワールドワイドに飛び回ります。
僕らの大切な先生が、このたび第一線から退くことになった。先生の名前はジャッキー・チェン。ジャッキー先生はしんどいときほどユーモアが大切なことを教えてくれた。またCGにはない生身のアクションの爽快感を、そしてそれには恐怖と痛みが伴うことも教えてくれた。アジアのトップを極めれば、世界に充分通用することも教えてくれた。疲れたときに観る『プロジェクトA』(84)や『ポリス・ストーリー 香港国際警察』(85)は僕らの心のサプリメントだった。長年にわたって体を張ってきたジャッキー先生は現在59歳。いつまでも若々しいジャッキー先生だが、全編ノースタントでの無鉄砲アクションはいつまでもできないよ、ということでケジメをつけることに。ジャッキー・チェン、最後のアクション大作と銘打たれたのが『ライジング・ドラゴン』だ。
今回のジャッキー先生は、『サンダーアーム 龍兄虎弟』(86)『プロジェクト・イーグル』(91)に続くトレジャーハンター役。清朝時代に欧州の列強国によって略奪されてバラバラになった中国の至宝・十二支像を回収せよと大手アンティークディーラー社からの依頼を受け、JC(ジャッキー・チェン)は危険なミッションに赴くことに。『007』シリーズのオープニングばりに、登場シーンからもうフルスロットル。“ローラーブレード・スーツ”を装着したJCは、ストーリーの説明も仲間の紹介も吹っ飛ばしてビュンビュンと突っ走っていく。『五福星』(83)でもローラースケートを履いて見事なスタントを披露したが、今回はこれまでのジャッキー・アクションの集大成といった趣きがある。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
04:20更新
イチオシ記事
現役ヤクザも視聴する78歳の元山口組顧問弁護士・山之内幸夫が「アウトロー系YouTuber」に大転身した驚愕の理由