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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 俳優・六角精児インタビュー

「僕はずーっと自然体」ギャンブル、借金、4度の結婚……でも憎めない、六角精児の生き方

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――他人と比べたりしないんですね。

六角 比べないですね。ほかの人はほかの人だし、自分のことって自分でもよく分からないじゃないですか?「自分のここがよくないな」って思うところが、案外、人から見たら魅力的だったりすることもありますし。

――著書の中で、西村賢太さんの私小説の主人公・北町貫多にご自分を投影しているあたりは、思わず笑ってしまいました。

六角 いや~、北町貫多は人間らしいですよ。人間って、ああいうことでしょう!

――貫多は、家賃は滞納するわ、卑屈だわ、人を裏切るわ、かなり強烈なキャラクターですが(笑)。

六角 もちろん貫多と僕は違うところもあるとは思うんですけど、ダメさ加減は似てるなって思うんです。初めて読んだ時に「分かる、分かる♪」って。

――貫多に共鳴してしまうとは(笑)。ところで、雑誌などのインタビューで、よく「なぜそんなにモテるんですか?」という質問を受けてますよね。

六角 多いですね。結婚・離婚を繰り返してるから、そう思われるのかなあ。自分ではまったくモテると思ってないですし、自信もないです。

――それでも、4回もご結婚されているわけですが。

六角 僕みたいにダメなヤツを「私が救ってやらなきゃ」と思う女性って、結構いらっしゃるんですよね。それに女性って、結婚すると男性が変わると思っていらっしゃる方が多いんですよ。

――男性は女性で変われないものですか?

六角 変われる人は、きっと“不自然体”でいることに慣れてる方だと思うんです。例えばちゃんとした会社勤めの方とかは、普段から大概、不自然体でいると思うんですよね。ですが僕の場合、ずーっと自然体なものですから(笑)。

――でも、現在はギャンブル漬けから抜け出されたんですよね。

六角 借金がなくなって一度ギャンブルから離れたことで、見え方が変わってきたんです。今でもたまにパチンコ・パチスロをやりますけど、前みたいに「絶対に勝ってやる」とは思いませんから。

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