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「カルトなニッポン見聞録」第6回

統一教会系団体が靖国神社で慰霊祭

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■「左翼じゃない」認定もらいました

 3月7日に靖国神社で慰霊祭を行ったのは、宗教新聞社と平和大使協議会という2つの統一教会関連団体です。慰霊祭のタイトルは「戦没者並びに東日本大震災犠牲者の追悼慰霊祭」で、今年で2回目。

 共産国にすり寄り、韓国での反日活動に関わり、東日本大震災に際して被災者を愚弄した統一教会の関連団体が、靖国神社で戦没者と震災犠牲者の慰霊祭を行う。取材に行くまでもなく無茶なイベントです。

 前日に事務局に「取材で入りたい」と電話したところ「会場がもういっぱいなのでお断り」と言われてしまいました。当日、受付でも、一旦は入場を断られたのですが、受付の前で慰霊祭参列者とおしゃべりをしていたら、主催者からこう言われました。

「あ、この人は入ってもらって大丈夫ですよ。左翼じゃないですから。いま下(会場の1階)に左翼がうろついていますが、この人は違います」

「昨日お電話くださった藤倉さんですか? 断ってすいませんでした。左翼の方が中に入ろうとしていたので警戒していたんです」

 なんだかよくわかりませんが、私が左翼ではないことは確か(だと思う)なので、ありがたく慰霊祭を取材させていただくことにしました。

■神道・仏教・キリスト教が揃い踏み

 出席者は主催者発表で約100人。司会は宗教新聞代表・前田外治氏です。まずは国歌斉唱。左翼ではない私は、日本国民として日の丸に礼をして君が代を歌いました。

 続いて、靖国神社の元宮司・湯沢貞氏が「宗教新聞の立場から」と称して挨拶に立ちました。

「(靖国神社には戦犯が祀られていると言われているが)日本の法律上、“戦犯”というものはありません。日本の政治家の中にも“戦犯”という言葉を使う人がいるが、もっと勉強してほしい。石原慎太郎氏が国会で安倍晋三首相に対して、“靖国に行かなくていいから、陛下に行っていただくように進言を”と言っていた。両陛下に揃って(靖国に)参拝してほしい」

 その後、神道、仏教、キリスト教の聖職者が順番に出てきて、慰霊の儀式を執り行いました。

 会場では式次第も配られず、慰霊を執り行う宗教者たちの所属・氏名が書かれたものも配られませんでした。慰霊の際に司会が所属や氏名を読み上げたのですが、取材後、筆者は主催者から「個人攻撃を受けるから、個人名や所属宗派などは記事にしないでほしい」と言われました。批判を浴びるであろう自覚はあるようです。

 今回の慰霊祭、参列は事前申し込み制で、事前に申し込んで断られた人もいました。一般には公開しない仲間内イベントのようなので、私としても宗教者の個人名を晒すまでのことはないかなと思うのですが、宗派等の所属団体くらいは公にしておくべきだろうと思います。少なくとも会場では所属宗派も読み上げられた上で慰霊を執り行っているわけですから、単なる個人活動ではなく、宗派の看板が統一教会系イベントに並んだともいえるからです。

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