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えっ! 缶コーヒーが300円!? 「アニメコンテンツエキスポ」コラボ食品の価格はボッタクリか?

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 唯一、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の主人公が愛飲しているということで持ち込まれた「マックスコーヒー」が300円なのは、単なる缶コーヒーなのに富士山の山小屋か? みたいな気もしないでもないが、ヒロイン・雪ノ下雪乃のコースターがオマケでついてくるので、ファンにとっては、高くはない様子(筆者も!)。

 なお、最も値段が高かったのは『ジョジョの奇妙な冒険』のコラボ食品である「イカスミスパゲッティ」と、『ソードアート・オンライン』のコラボ食品「アスナの愛情たっぷりサンドイッチ」の800円。特に前者は、作り置きでパッケージされているし、温め直す電子レンジもないけれど、よく売れている様子だった。みんな、ジョジョと共感を得たかったのか……?

■ネタ度ではTAFを完全に凌駕

 多くのコラボ食品が並んだACEに対して、TAF会場でも各種のコラボ食品の出店は並んだが、ACEに比べてネタ要素は少なめ。TAF会場で販売されていたコラボ食品は『タイムボカン』シリーズとコラボした「おだて豚まん」(400円)、『クリィミーマミ』とコラボした「クリィミークレープ」(480円)など、なんとなく名前をこじつけたスタイルのものが中心であった。会場内のフードコーナーは、コラボ食品よりも、カレー(600円)、フランクフルト(300円)のようにフツーの食品が主体であった。

 唯一、異色だったのは1,000円で売られていた「横川駅の釜飯」だ。この釜飯は全国のデパートなどで開催される駅弁大会にもよく出店される、全国的にメジャーな駅弁。そんなにメジャーなのに、意表を突かれたのか買い求める客は多かった(筆者も!)。

 しかし、「横川駅の釜飯」をもってしても、ACEのネタ重視なコラボ食品には満足度の点でかなわない。コラボ食品は、祭りという非日常の空間で食すこと自体に意味がある。それに、ウマかろうがマズかろうが「ACEに行って、こんなもの食べちゃったよ……」と、しばらくはネタとして使える。

 こうして見ると、ツッコミを入れたくなるような無理やりなこじつけも目立つACEのコラボ食品は、かなり高度に計算しているのではなかろうか。行列に疲れた来場者が小腹を満たす食べ物までをも祭典のギミックに取り込んだACEの企画力は、賞賛に値する。
(取材・文=昼間たかし)

最終更新:2013/04/05 16:07
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