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日刊サイゾー トップ > カルチャー > 本・マンガ  > 五代目円楽の思い出

五代目・三遊亭円楽に捧げる、弟子たちからのラブレター『落語家 五代目円楽一門会生態録二〇一三』

「大将(五代目)の凄さ? あれは人間じゃないよ。普通の人ではとにかくない(中略)あんだけわがままで、好き勝手で、気分屋でいながら、勤勉家で、あんなに温かくて、懐の深い人は最初で最後だろうね」(三遊亭貴楽)

「喜怒哀楽の激しい方で、きつくも叱るけど、『浜野矩随』の若狭屋甚兵衛とほぼ同じ。思いやりが、すごく優しくて」(三遊亭楽之介)

「どっかのインタビューで言ったけど、円楽と言うブラックホールの中にどんどん吸い込まれてたんだね。落語と言うブラックホールん中に」(六代目三遊亭円楽)

 一般的には笑点の司会者としてニコニコしたイメージが印象に残っている五代目円楽。だが、彼は名実ともに間違いなく落語界を牽引した存在であり、後世にまで語り継がれるべき人物だ。本書は、弟子・孫弟子たちによって形作られる五代目円楽一門会のすべてを記した作品であると同時に、彼らによって綴られた五代目円楽へのラブレターなのだ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])

最終更新:2013/03/22 12:38
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