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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 女装おじさん主催の封印漫画展
珍バカライター・北村ヂンの【突撃取材野郎!】vol.21

女装おじさん主催の封印漫画『キャンディ・キャンディ』展!

――この『キャンディ・キャンディ』コレクション展はもう何回も開催されているそうですが、なぜ始めようと思ったんですか?

「それはやっぱり、『キャンディ・キャンディ』を読みたくても読めない現状を、なんとかしたいと思ってるからです。これだけ多くの読者にとって思い入れがある作品を、作者たちのトラブルで勝手に封印されちゃ困るんですよ! 今、コミックスもビデオも手に入らないし、倉敷にある『いがらしゆみこ美術館』にも『キャンディ・キャンディ』の展示はないんです。原作者と作画家が揉めたせいで、出版社やテレビ局も触れられない、こんなアンタッチャブルな作品になっちゃった。じゃあどうすればいいかと考えたら、ファンが非営利で勝手にやるしかないんですよ。これで『キャンディ・キャンディ』を盛り上げていって、水木先生といがらし先生に和解してくれとは言いいませんが、せめて復刊のオッケーは出してもらって、誰でも気軽に読める状態に、後世に伝えられる状態にしてもらいたいですね」

04candycandy.jpg著作権問題を真面目に訴えるキャンディおじさん。
05candycandy.jpg紙芝居にして、著作権問題を分かりやすく解説しているそうです。

 
■グッとくるコレクションたち

 藤子不二雄のコンビ解消後、著作権の複雑さから、長らく『オバケのQ太郎』が封印状態となっていた(現在は『藤子・F・不二雄全集』で復刻済み)時期を知る藤子ファンのボクとしても、読みたい漫画を簡単に読むことのできないつらさはすごく分かる。

 出版社もテレビ局もビビッてもう触れようともしない『キャンディ・キャンディ』だが、水木、いがらし両先生とも、コミックスの復刊に関しては交渉をする気がないわけではないらしい。どこか勇気のある出版社が手を挙げれば、可能性も……。タブーに切り込むサイゾーさん、どーですかね!?

 ま、それはそうとして、展示されていたキャンディおじさんのコレクションたちがなかなかすごかったので、最後にそちらも紹介させてもらいましょう。

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