女性のマスターベーションに市民権を! iroha開発者の想いとは?
#アダルト #TENGA
3月3日・ひなまつりの日にTENGA社から投入された「iroha」は、同社初の“女性用プレジャーアイテム”。男子の心とアソコを鷲掴みにしたTENGAから、淑女のソレにぴったり密着して離れないirohaへ。それは、「ボクらのTENGA」から「みんなのTENGA」へと脱皮を遂げる歴史的転換点なのだ!
この開発に携わった伊藤しずかさんは、TENGAに勤務する美人広報。女性のマスターベーション界におけるジャンヌ・ダルクともいえる存在だ。
──いつ頃から、この開発が行なわれていたのでしょうか?
伊藤しずか(以下、伊藤) 3年程前から構想はありましたが、開発が具体的に動き出したのは1年半前ですね。もともとTENGAでは、「性を誰もが楽しめるものに」というコンセプトを掲げています。この「誰もが」の中には、男性だけでなく、女性も含まれていたんです。
──やはり、irohaの開発は女性が中心になって開発されたのでしょうか?
伊藤 そうですね。女性メンバー4人が中心となりました。まず、市販されているローターやバイブなど、国内外のものを買い集めて、機能やスペック、外見的な特徴などを確認。自分たちで実際に使用してみて、使い勝手や感想を持ち寄りましたね。
──松本社長がTENGA開発時に自らモニターとなったように、TENGA女性社員も自らの身体を張って開発を進めたのですか?
伊藤 その通りです。女性に向けたインターネットのリサーチや、知り合い、友達などに対して聞き取り調査を行いました。リサーチの結果によれば、全女性の中で、マスターベーション経験者は約7割。そのうち、4割あまりの女性が、アダルトグッズを使用したことがありました。中にはアダルトグッズだけでなく、シャワーやトイレのビデ、電動歯ブラシを使用する人もいるようです。
──で、電動歯ブラシですか!? これからは、エロい目で電動歯ブラシを見てしまいそうです。
伊藤 女性のマスターベーションの現状や、競合商品を踏まえて社内コンペを行い、原案を作っていきました。irohaは「和モダン」をコンセプトにしていますが、没になってしまったモノの中には、ガーリーで洋風なモノもありましたね。何というか……森ガールみたいなかわいらしいモノです。
──irohaはローター型ですが、バイブの開発は念頭になかったのでしょうか?
伊藤 リサーチの結果では、膣刺激よりも、クリトリスへの刺激を好んでいる人が多かったんです。また、irohaは、アダルトグッズのヘビーユーザーよりも、グッズ初心者や、興味があるけど今まで不安や抵抗があって手を出せなかった人をメインターゲットにしています。その意味でも、まずは挿入型のバイブよりも、振動型のローターのほうがハードルが低いだろうと判断しました。
──和菓子のようなデザインも、卑猥さがなく手に取りやすいですね。
伊藤 ふにふにとした、やさしい手触りにこだわりました。また、振動音や強さのバリエーションにも気を使いましたね。心地いい振動の強さは使う人によって微妙に違うので、繊細な刺激から強い刺激まで、さまざまなニーズに対応するように工夫しました。
──やはり、それも開発チームの女性たちが試しながら……。
伊藤 もちろん。ミリ単位の形状バリエーションをテストしてこの形に行き着きました。毎晩毎晩テストです。
──お疲れ様です……。今回、3種類の商品が発売されましたが、この3種類にした意図は?
伊藤 マスターベーションの方法によって、製品のバリエーションが必要だと思いました。YUKIDARUMAは浅い挿入が可能、HANAMIDORIはあてがう、HINAZAKURAはつまむという特長があります。個人的には、フォルムがかわいいHINAZAKURAが好きですね。
──その他に開発する上で、こだわった部分はありますか?
伊藤 irohaはきちんと洗えて、ケースに入れて保管できる、といった衛生面も当たり前のこととして考えております。また、1年間メーカー保証もついていますし、お客様相談センターも開設しています。デリケートな部分にあてがうものなので、信頼性、安心感はとても大切だと考えています。また、ローターによくあるプラスチックの感触は、グッズ初心者にとっては異物感や恐怖心に繋がる事もあります。手にとった時の馴染みやすさも、安心感を考えてのことです。
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