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日刊サイゾー トップ > 社会  > 【震災2年】遺体安置所の真実
君塚良一・石井光太・小橋めぐみ講演

震災後2年を経て見つめる、遺体安置所の光景『遺体~明日への十日間~』

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■残すということ

 今回の映画の舞台である釜石市のある被災者からは、次のような意見が寄せられたという。

「僕は申し訳ないですが、つらかったので原作も途中で読むのをやめました。映画に関しても、まだ行く勇気がありません。自分は家族を津波で失いました。だけれども作ってくれて、ありがとうございました」。

 原作者の石井氏は次のように語る。

「これから生きる人たちが、津波から目をそらして生きることは仕方がないことだと思うんです。だけれども、作り手として、知るためのきっかけはきちんと作っていかなければいけない。これは絶対にそうだと思うんです。映画化の話をもらった時に反対しなかったのは、原作のノンフィクションを読まない人間が、映画ならば見る可能性もあると思ったからです。自分が見てきた、携わってきたことを残さなければという想いがあるからです。だからこそ、君塚監督にあれだけの強い想いで『遺体』を映画化していただけたのはありがたいことだと思います」

●『遺体~明日への十日間~』
原作:石井光太『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社刊)
脚本・監督:君塚良一(『誰も守ってくれない』/モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞)
出演:西田敏行
緒形直人、勝地涼、國村準、酒井若菜、佐藤浩市、佐野史郎、沢村一樹、志田未来、筒井道隆、柳葉敏郎(五十音順)ほか
企画協力:新潮社/製作:フジテレビジョン/制作プロダクション:FILM/配給:ファントム・フィルム
全国公開中
<http://www.reunion-movie.jp/>
(c)2013フジテレビジョン

最終更新:2013/03/08 17:14
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