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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 「アニサマ2013」はどうなる?
週刊アニメ時評 第35回

今年は茅原実里、田村ゆかりが不参加!? 「アニサマ2013」ラインナップはどうなる?

 つまり、大きな会場で単独ライブを行うほどの人気・知名度を獲得したアーティスト・声優にとって、アニサマへの出演に対するメリットが低下してしまった、ということだろうか。確かに、水樹奈々は11年に声優史上初・女性アーティストとしては8人目の快挙となる東京ドーム単独公演を成功させ、JAM Projectもつい先日横浜アリーナでの単独公演を成功させたことからも、アニソンシーンではトップクラスの人気を誇っていることは間違いないだろう。そんな彼らにとっては、顔見せ程度に数曲歌って退場するアニサマへの出演よりも、ガッツリと自分たちの世界観を表現できる単独ライブのほうが魅力的に感じてしまうのも無理からぬこと。ファンにとっても悪くない話だ。

 そう考えると、次に出演を辞退しそうなのが、さいたまスーパーアリーナ単独公演を昨年成功させた茅原実里。そして今年6月に同会場での2daysを控えている田村ゆかりであるが、いまやアニサマでは欠かせない盛り上げ隊長ともいえるこの両名が不参加となると、物足りなさを感じてしまうアニソン・声優ファンも多いことだろう。

 しかし一方で、アニサマの出演者の傾向の変化は、アニソンの地位が高まった結果だともいえる。すでに単独で大規模なライブを開催できるクラスの人気があるアーティストは、どんどん外へ飛び出し、今後のアニサマはこれからトップを目指すアーティストや期間限定で活躍せざるをえないアニメ発の声優ユニットが一堂に会するアニソンのお祭りとしての性格を、より強めていくことが予想される。

 いずれにせよ、そう遠くないタイミングで、今年のアニサマの記者発表が開催されるはずだ。全アニソン・声優ファンは、全裸待機でラインナップ発表を待っていよう!
(文=龍崎珠樹)

「週刊アニメ時評」過去記事はこちらから

最終更新:2019/03/01 18:31
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