褒めて褒めて褒めまくれ! 社交辞令スキルが磨ける『正しいブスのほめ方』
#本
世の中には、顔やスタイルの整った美人がゴマンと存在する。切れ長の目元が涼しいアジア系、目がクリクリした小悪魔系、脚長のスレンダーモデル系、巨乳でモチモチ肌のセクシー系などなど、道ですれ違えば、思わず振り返ってしまうだろう。彼女たちは普段からちやほやされているので、「キレイ」「かわいい」といった褒め言葉をごく自然に受け入れてくれる。
その反対に、世間一般的に「ブス」と呼ばれている女子は、いきなり褒められることに非常に強い警戒心を抱いている。光浦靖子氏などを想像してもらえれば、わかりやすいだろう。
ブスを褒める場合、大げさに「めちゃくちゃモテそう!」などと言っても、悪ふざけとしか思われず、むしろ反感を買う。「何言っちゃってんの、何が目的なの!?」と、警戒心むき出しで、アナタをジロジロと見るだろう。では、どうやって褒めるべきなのか? 本書『正しいブスのほめ方』(宝島社)は、ブスの生態と共に、その正しい褒め方が実に見事にまとめられている。
「別に無理に褒めなくてもいいのではないか?」という意見もあるとは思う。だが、大人の世界、つまり会社や取引先などでは、さりげな~く相手を気持ちよくさせる「褒める技術」が出世を大きく左右するといっても過言ではない。子どものようにストレートに、無邪気に、そして残酷に、思ったことを口にするワケにはいかないのだ。
本書ではブスだけでなく、デブ、ハゲ、人見知りなど「見るからに損をしている人」や、超体育会系、忙しぶる人、不幸自慢する人といった「完全にウザイ人」、はたまたダメ人間、存在感ゼロといった「限りなく残念な人」など、36パターンの人々の褒め方を伝授している。
例えば、忙しぶる人には「いったい、いつ寝てるんですか?」の一言で、「へへっ、なんだよ~。ちゃんと寝る時間あるぜ、オレ。忙しいけど!」と、にんまりさせることができるし、若手成金には「全然、電車が似合わなさそうですよね!」「え! カップラーメン食べるんすか!?」などと、とにかく一般的なものが似合わないアピールをすればよいなど、生きていく上で役に立つこと間違いなし。
この1冊さえあれば、どんな相手が来ようとも、褒めて褒めて褒め上げることができるはず。扱いにくいアノ人も、一言でヨイショできるかも。あなたも褒めの達人になってみる?
(文=上浦未来)
●トキオ・ナレッジ
誰でも知っていることはよく知らないけれど、誰も知らないようなことは妙に詳しい知識集団。弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、ライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーターらで構成される。
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