自民党非公認なのに“お墨付き”? 下町のまんじゅう屋がアベノミクスで新商品ラッシュ!
「谷垣さんからは、『まんじゅうで盛り上げてください』というお墨付きを頂きました。けれども、公認されたというわけではありません。僕らは公認を受けず、あくまでも“勝手に応援する”というスタンスでやっていきたいんです」
この10年間で、50種類あまりの商品を作っているものの、それらはすべて許可を受けないゲリラ戦法。しかし、これまで一度もクレームが入ったことはないという。「政治家としても、たかがまんじゅうにケチをつけて評判を落としたくないんでしょう。黙認状態ですね」
現在、安倍首相のほかに、同社が応援に力を入れているのが、自民党幹事長の石破茂氏と、小泉進次郎氏。
「進次郎氏はキャラが強烈で、並々ならぬオーラを感じます。自分の信念を曲げない人ですね。横須賀出身ということで、海軍カレーなど3種類の商品を発売中です」
一方の石破氏も「情熱的で誠実な人」と、大久保社長は高く評価する。あの大人気アニメにかけて「ISHIDAM」というモビルスーツのキャラを創作してまんじゅうを販売。もちろん、石破氏および富野由悠季氏の許可は得ていない。
また、2006年から隠岐島で販売している「竹島ものがたり」も、領土問題が本格化してきた昨年から売上が急上昇! 竹島を模した形のまんじゅうには、ご丁寧に「日の丸楊枝」付き。「せめてまんじゅうだけでも、竹島に日の丸を掲げよう」というメッセージだ。ならば、もう一つの領土問題、尖閣諸島もまんじゅう化されているのか? 「竹島は韓国が実効支配していますが、尖閣諸島はまだ情勢が安定していない。非常に危ういバランスなので、ネタでは済まない可能性がありますから……」せめて、まんじゅうが発売できるくらいに、政情の安定を願うばかりだ。
世知辛い世の中の話題を甘いまんじゅうに変えるべく、日々ニュースをチェックしながらネタを探しているという大久保社長。ぜひ政治家のお歴々も、まんじゅうを見習って、中身の詰まった議論をしていただきたいものだ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])
●大藤HP <http://www.omiyage-daito.com>
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事