“軟式globe”パーク・マンサーがダンススクールの校長に!? EXILE、千原せいじとの意外なカンケイ
■ライバルはパーク・マンサー
――その後は、主に役者として活動していたそうですが。
「パーク・マンサーをやる前から舞台に出たりはしていたんですが、パークでガーッとネームバリューが上がって、いろいろと仕事が来るようになったんですね。それで『オレ、役者でも行けるなぁー』とか調子に乗ってたんですけど、現場に行ったら全然セリフが言えなかったりして……。いろいろとヘマしました」
――一気に人気が出たパーク・マンサーと比べ、役者としてはなかなか芽が出ていない状態ですが、それでも役者にこだわっている理由は?
「僕は最終的にエンターテイナーになりたいと思ってるんで、そのためには俳優としても結果を出さなきゃならないんですよ。パーク・マンサーではある時期、お笑いの世界で結果を出したなって思ってますから。同じ人間なのに、アイツ(パーク・マンサー)のせいで人生を振り回されているくらいなことになっているので、まずはパークを乗り越えたい。誰が一番のライバルかって言ったら、パーク・マンサーですから!」
――そんなサンガさんは今、千原せいじさんが理事長を務めるダンススクール「せじけんスタジオ」の校長をやられているわけですけど、どういった経緯があったんですか?
「役者だけじゃ食えないんですけど、バイトをやるなら少しでも業界とつながれる場所でやりたかったので、知り合いの芸人さんに紹介してもらって、せいじさんがオーナーのバーで働いてたんですよ。それでちょうど一年くらい前、せいじさんがオープン前にフラッとやって来て飲みだして。しかもその日は全然お客さんが来なかったので、せいじさんとじっくり話す機会が訪れたんです。このチャンスに、僕っていう人間をなんとかアピールしようと思い『昔、ダンスやってたんですよ』とか話していたら『ほっかー。オレ今度、ダンススクールやろと思とんねん』って。義務教育でダンスが必修になるっていうのもあり、ダンススクールを作ろうという構想があったらしいんですね。『ほなお前、校長な』って」
――えー、いきなり!
「もうこっちはポカーンですよ。でも、まあ飲みの席での話だろうなと思っていたんですけど、それからせいじさんに会うたびに、ちょっとずつ話が進んでるんです。物件が決まったのが去年の6月頭くらいで7月にはオープンでしたから、本当に右も左も分からない状態でのスタートでしたね。ダンスを教えたことはあったけど、スクールの運営なんてやったことないから、いまだにバタバタしてますよ」
――それでも、これはチャンスだと。
「うーん、大変は大変ですけど、チャンスなんでしょうね。僕は絶対に売れるんで(笑)、そうなった時に、こんな面白いエピソードってないと思うんですよ。先生と呼ばれる職業はたくさんありますけど、校長と呼ばれる人はなかなかいませんからね(笑)」
――そのせじけんスタジオで今、「せじけんアクターズ」一期生の募集をしているそうですけど、コレはどんな企画なんでしょうか?
「生徒という感じではなく、一緒にやっていける仲間を集めたいっていう感覚ですね。自分が結果を出せてないから大きなことは言えませんが、今って兵隊みたいな、コマのひとつで甘んじて、自分が王将になろうっていう人が少ないと思うんですよね。たとえばテレビとかで今の若い子たちを見ていても、『なんでそんな狭い表現の幅でやろうとしているの? もったいない』って思っちゃうんです。自分はHIROさんが、どん底の状態からEXILEを立ち上げていく過程を見てきたんで、そういうふうに、やりたいことができないなら、自分たちで状況を変えていくという気持ちを持っていたい。それを一緒にやれる人たちに、応募してきてもらいたいです!」
(取材・文=北村ヂン)
●サンガ
1978年、富山県生まれ。2002年、『学校へ行こう!』(TBS系)の人気コーナー「B-RAP HIGH SCHOOL」で、「軟式globe」 パーク・マンサーとしてブレイク。その後、役者に転身。ドラマや映画、舞台などで精力的に活動中。今春放送 『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)スペシャルに出演。12年より、千原せいじが理事長のダンススクール「せじけんスタジオ」の校長も務める。
<http://sejikenstudio.com/>
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