「緊張感ゼロ……」WBC日本代表“侍JAPAN”が広島カープに「0-7」完敗の深刻度
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ベースボールマガジン社
3月2日から開幕する野球のWBCで3連覇を目指す日本代表“侍JAPAN”が、17日に宮崎で行われた広島カープとの強化試合で「0-7」の完敗。最悪のスタートを切った。
エースとして1次ラウンドのブラジル戦に先発が予想される田中将大(楽天)は、2イニングを投げて3安打2失点。また、田中との2本柱が期待される前田健太(広島)はカープ側で登板し2回無失点と抑えたが、直球が最速でも135キロ程度と、好調時とは別人のようなピッチングで不安を残した。
「マエケン(前田)は、この日見た限りでは戦力になるとは思えない。フォームがまったく定まっていない状態だし、肩の状態も良くないんじゃないか。このままWBCに入ったら、フィジカル・メンタルとも最悪の状態でシーズンを迎えることになりそう。田中はしきりに『ボールが滑る』と繰り返していた。日本のプロ野球はWBCに対応するために“統一球”を導入したはずだったが、本番とまったく違う手触りのボールを使っていたということ。ここにきて、さまざまな歪みが一気に噴出した感じだ」(現地記者)
一方打者は、その前田から内川聖一(ソフトバンク)、糸井嘉男(オリックス)が連打を放ったものの、終わってみれば3安打の完封負け。試合後のベンチには山本浩二監督の怒号が響いたというが……。
「『許さんぞ!』とカツを入れた、と報道されているが、実際には選手たちの背中に向かって愚痴っていたようなもの。まともに聞いていた選手はいなかったように見えた。とにかく今回の侍JAPANは、“緊張感ゼロ”なんですよ。前回のイチローのようなリーダーシップを持つ者もいなければ、川崎(宗則)のようなムードメーカーもいない。士気が低く、雰囲気が弛緩しきっている」(同)
現在、33人が招集されている代表候補は、18日の西武との強化試合を経て28人の最終メンバーに絞り込まれる。
「ぶっちゃけ、代表を外れたいと思っている選手も1人や2人じゃないでしょう」(同)
泣いても笑っても、2週間後には3大会連続の世界一を目指す大会が始まってしまう。
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