あのクネクネダンスの原点は、石野卓球のPVだった!? 「NO MORE 映画泥棒」“中の人”o-kiの素顔
#インタビュー
出演していたという、異色の経歴を持つ。
――そう言われてみると、みんな“気持ち悪い”動きをしてますね(笑)。普段はそういったお仕事を中心に、ダンサーや振付師としてご活躍されているということですが。
o-ki 年も年なんで、率先してダンサーの仕事をするって感じではなく、普段は副理事をしているNPO法人 「Japan Hip-Hop Dance Association」(以下、協会)のPR活動やイベント制作などが多いですね。
――この協会では、どんなことをしているんですか?
o-ki ヒップホップに限らず、ダンスを通じてみんなをつなげていくための協会です。メインの仕事は、毎年3月にやっている「JAPAN HIPHOP CHAMPIONSHIP」という大会。この大会は世界47カ国でやっていて、毎年8月には「WORLD HIPHOP CHAMPIONSHIP」という世界大会があるんです。いわば、ヒップホップダンスのオリンピックです。日本大会で3位までに入ったチームが参加できます。
――今年は3月30~31日にディファ有明で開催されるこの大会、o-kiさんは毎年、MCとして出演されているそうですが。
o-ki カテゴリーごとに年齢や人数の規定があるので、それに沿っていれば誰でも出場できます。子どもから40歳過ぎまで、過去には70歳を越えた方もいらっしゃいましたね。ほかにもヒップホップの大会はたくさんありますが、この大会は競技としての要素が強いですね。世界共通規定に基づく点数制で、内容も決まったものを入れなくてはいけないですし、シンクロとかに近いんじゃないでしょうか。実際、参加者はみんな日本で勝ち抜いて世界戦に行こうというやつばかりなので、アスリートみたいですよ。
――世界的に見て、日本のレベルってどうなんですか?
o-ki 実は、日本のダンスのレベルはすごく高くて、これまでメダルを取らなかったことってないんです。日本人って根本的には、昔からダンスが世界一うまいと思ってるんですよ。細かい動きが得意で、みんなでぴったり合わせることができる。実際、昨年のジュニア部門(6~12歳)の3位、バーシティ部門(12~18歳)の1位と3位は日本人なんですよ。せっかくみんないい成績を残しているのに、この大会自体があまり知られていないのはもったいないなと思って、今年は僕がこうやって表に出て積極的にPRしているわけです。
――確かに、“カメラ男”のo-kiさんがこうやってメディアに出ると、PR効果抜群ですね!
o-ki 僕はダンスで食べていこうと思ったことはないし、今もそういう感覚はあまりないんです。実際、ダンス以外のこともしてますし。ただ、ダンスが好きだから、踊れる場所が身の回りからなくならないでほしい。そのためには、ダンスが盛り上がることをすればいいって話で。そうすれば当然僕の仕事にもつながるし、それが増えれば増えるほど、みんなの仕事も出てくる。そんなふうに、ダンスというカルチャーをバックアップする役割を担っていきたいなと思っているんです。僕は、みんなが踊れる場所があったらそれでいい。だから、顔を隠しているのが好きなんです。
(取材・文=編集部)
●「JAPAN HIPHOP CHAMPIONSHIP」
日程 3月30~31日
場所 ディファ有明
< http://www.hip-hop-japan.com/>
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