本屋の棚はなぜ頻繁に入れ変わる? 青山ブックセンターさんを直撃取材!
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サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます!
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本屋の棚はなぜ頻繁に入れ変わる? 青山ブックセンターさんを直撃取材! – Business Journal(2月3日)
(「Wikipedia」より)
人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!
今週は林賢一氏が、本屋さんの棚替え頻度について不満をぶつけた!
[回答者]青山ブックセンター 六本木店 様
ほぼ毎日、本屋に行く。
たしかにAmazonは便利だけれど、やはり本をじかに触れて選書するという行為は捨てがたいものがある。あと単純に本を触るって気持ちよいし。
僕の本屋での行動パターンはこうだ。
お店に入ると、まずは積んである新刊本をチェックする。これは欠かせない。その後、雑誌棚をぶらっと散歩し、定期購読している雑誌が発売されているかをチェック。そして、文庫棚を冷やかす。最後は専門書の棚を散歩する。
みたいな、みなさんも本屋での行動パターンがそれぞれあると思う。そんな習慣が崩れる瞬間が、突然訪れる。
棚が変わっている。
そう、いきなり棚の中身が変わってゲシュタルト崩壊的な悲劇がやってくる。もう、どこがどこにあるか分からなくなる。
棚卸しかと思ったら、本屋では冊数の管理は行き届いているはずだから、どうもそれとは違うはずだ。
「あれ? 文学の棚はどこだろう?」「ん? この棚、新書になったのか」
などなど、新たな情報を頭に入れなくてはならないし、目指す棚を探すだけでも時間がかかる。
「これまでの俺の脳内棚を返して下さい!!!!!!!!」こう本屋の中心で叫びたくなってもしまう。なぜこんなことをするんだ?
そこで【青山ブックセンター 六本木店】に直接聞いてみた。
「よく棚の中身を入れ替えるのはなぜですか?」
担当者 えーっと、今年の1月初めにお店のレイアウト変更を行ったんですが、その件でしょうか?
──はい。A棚はこれまで文学だったのにビジネス書にしたり、B棚はスポーツ本だったのがマンガに変更、みたいな感じの変更って頻繁にありますよね?
担当者 そうですね、大きい変更は年に2回くらいですかね。
──年に2回?
担当者 そうですね、大きいジャンルの入れ替えというのは、年に2回くらい行ってますね、はい。
──これって、なぜ入れ替えるんですか? どのジャンルがどこにあるのか分からなくなることがあるもので……。
担当者 はい、申し訳ありません。そうですね、お客さまの流れだったり、反響とかいろいろ細かく毎月分析をしている中で、例えば今回ので言いますと、写真アートとデザインアートを一緒にご覧になる方が多いんですが、元々の場所がスゴくかけ離れていたので、今回は隣同士にしようとか、そういうことが多いですが。
──常に改善しているってことですか?
担当者 そうですね、改善を。繰り返しになってしまっているんですけど。
──年に2回くらいやっているから、ちょくちょく入れ替わってるように感じるんですね……。
担当者 はい。ただ、今回1月のレイアウト変更はだいぶ大きなものだったので、お客様にも分かりづらさがあったかと思います。
──今回の変更のポイントは、どんな所ですか?
担当者 そうですね、例えば文芸書が一括りに変わって、ビジネス書も変わっています。
──棚の位置を定期的に変え続けていると結局、元の位置に戻るってこともあるんじゃないですか?
担当者 まあ、何年か単位で見るとあるかもしれませんが、数カ月でってことはないと思います。
──それは結局、元の場所の方が良かったから戻ってくるわけですか?
担当者 そうですね、まあ、話題書とかの動向も年々変わってきますので、それにも応える感じで考えているので、戻るってことはあるかと思います。まあ、本屋に限らずお店の方ではいろいろあると思うんですけど、うちの方は改善としかちょっと言いようがないのですが。日々改善しております。
改善してもらうのはいいことだと思うけれど、ヘビーユーザーにはあまり意味がない。年に2回も変更するのではなく「これがベスト」という配置で長年戦ってほしいものである。
例えば、料理屋さんが年に2回もレシピや味を変更するわけがないように、本屋も棚の変更はすべきではない、と毎日本屋に通っている身としては思ってしまう。
本屋さん! 【ベストな棚の位置を決める会議】みたいのをお客さん交えて公開で行うといいんじゃないんでしょうか、と謎の提案をして今回はドロン。
(文=酒平民 林賢一/放送作家)
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