上杉隆×池田信夫“名誉毀損”裁判始まる…上杉側、資料準備に1カ月半もかかる?
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上杉隆×池田信夫“名誉毀損”裁判始まる…上杉側、資料準備に1カ月半もかかる? – Business Journal(2月2日)
2013年1月28日 第1回口頭弁論
池田氏は出席も、上杉氏は不在
いよいよ開廷!「まずは資料整理を……」!?
1月28日、“元ジャーナリスト”上杉隆氏が名誉毀損で池田信夫氏ほかを訴えた民事裁判の第一回口頭弁論が、東京地裁の721号法廷で行われた。フリーランスのジャーナリストらが傍聴するなか、口頭弁論は静かに始まったのだが、まずは裁判に至った経緯をおさらいしておこう。
政治問題や震災報道で著名な上杉氏が、事務所を通じて「提訴のご報告」と題したリリースを発表したのは、昨年11月15日のこと。そこには、池田信夫氏ほか2名を東京地方裁判所に「名誉毀損による損害賠償等で提訴いたしました」とあった。
発端は、さかのぼること約1カ月前、池田氏が自身のブログ上に「読売の記事を盗用した上杉隆氏」とのタイトルでエントリーした記事である。池田氏は同記事中で、上杉氏が「著者調べ」としてメールマガジンや自著、およびダイヤモンドオンラインなど各メディアで使用していた東日本大震災における原発事故に対する各国政府の対応をまとめた一覧表が、読売新聞が以前に朝刊ならびにウェブサイト上で発表していたものをそのままコピーして使っているのではないかとの指摘がネット上にある、と元記事にリンクを張ったうえで、「読売の記事をコピペしておきながら、『大手メディアが大使館の退避勧告を報じなかった』と非難する彼の頭の構造は、いったいどうなっているのだろうか。こういうのを『盗っ人猛々しい』という」「ダイヤモンド社が責任をもって答えるべきだ」と評した。
これに対し上杉氏はすぐさま「事実無根」として即時の削除と謝罪とをツイッター上で要求。以降、この「読売新聞記事盗用問題」は、ツイッターも含めたネット上でまとめサイトが複数つくられるほどの話題となったが、両者ともに主張を譲らず事態は膠着していた。
ところが、上杉氏の記事や釈明を掲載したダイヤモンドオンラインやメールマガジンの発行元が、事実の確認に動き出したことで事態は再び流動化。こうした名のある者どうしの事案では、表向きは対決姿勢を鮮明にしながらも裏ではメディアなどの仲介者が間を取り持ち、双方の顔を立てながら沈静化を図ることも珍しくないだけに、がっぷりとガチンコで組み合ったままのタイミングでの提訴報告は、あらためてネット上での耳目を集めることとなった。
さて、民事裁判の法廷に赴くのは、ずいぶんと久しぶりである。実は筆者は、かつて名誉毀損の被告として約3年間争い、本人尋問の壇上にも立ったことがある。そのほかにも、主にネットにおける名誉毀損事件や著作権問題の取材として、複数の裁判の傍聴へ熱心に通った時期があった。さらには、ほとんど当たらなかったが、堀江・ライブドア裁判の傍聴券を求める列に並んだことも一度や二度ではない。こちらは、れっきとした刑事裁判だったから余談だけれども。
定刻までに原告・上杉氏側の代理人弁護士1名、被告側には池田氏をはじめとして弁護士ら6名が着席、口頭弁論が始まった。名誉毀損の民事裁判において、ドラマやゲームにあるような激しい応酬が続くということは、経験上からもあまりない。あるとすれば本人尋問の時ぐらいだろうが、まだ第1回である。裁判長から原告側に対し、訴状や準備書面でバラバラに指摘されている名誉毀損の対象部分について、具体的に特定して一覧表にして出してほしいとの要請があったりしながら、事前の予想どおり淡々と進んでいった。
だが、それでも見所がないわけではない。個人的に興味を惹かれたのは、裁判長からの「記事中の名誉毀損部分を特定して一覧表にしてほしい」などの要請に、原告側弁護士が「他の案件もあるので、1カ月半ほど時間がかかる」と答えた時だ。
優秀な弁護士が多忙を極めていることは知っている。それにしても、すでに訴状でも名誉が毀損されている記事中部分は示しているのだし、池田氏が上杉氏の名誉を毀損した記事やツイートが何千、何百とあるわけでもないのだから、一覧表を新たに作成するにしても、もう少し早く出してくるものと予想していたからだ。
民事の名誉毀損裁判でも、やはり戦略がいろいろとある。名誉毀損に限らず、民事裁判をやり遂げるには原告であれ被告であれ想像以上の根気と体力、それに金銭も必要だから、合目的的な合理性は不可欠なのだ。
今回の訴訟戦略がどのようなものかはわからないが、かつての自分自身のことを思い出して興味深い。たとえば、当事者は公式の発言では「裁判中なのでノーコメント」となることがほとんどのため、必然的に巷間の俎上に上りにくくなり、話題として風化しやすくなる。時間をかけることで、当事者や支援者はともかく、結果的に一般的な話題性や興味をなくしてしまうことができるわけだ。もちろん、ネットが普及したために完全に忘れ去ることも難しくなってはいるが、それでも筆者が経験した約3年という時間は、人々が別の話題に夢中になるのには十分すぎた。
次回からは本格的なやり取りが行われるものと思われるが、期日はすっかり春めいて花見もとっくに終わった頃、4月22日である。
(文=井上トシユキ/ジャーナリスト)
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