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日本一幸せな県はどこだ!?『日本でいちばんいい県都道府県別幸福度ランキング』

 けれどその一方で、旅先で出会った現地の人と話していると、毎日幸せそうだなーと思うことも多い。途上国の人は、何事もよい意味でテキトー。マジメな日本人のように今詰めて働かないし、“なんとかなる”と不思議なほど前向き。少なくとも心は健全で、楽しそうに見える。

 それは日本においても、都会と地方などの違いにも通じるのではないだろうか。本書のデータは、やはり金銭面が大きく影響しているので、一見、主観的な意見とは無関係のように思えるかもしれない。けれどこの本を読み、「いやいや、これはデータ上こうなっているけど、こんな面白いことや素晴らしいことがある」と議論する。それこそがこの本の裏テーマであり、幸せとはなんなのか、考えるきっかけになるはず。

 そして、気になる幸福度第1位の県、最下位はどこなのか。1位は意外、最下位は納得だけど、うむむ……と悩ましい結果になっているので、お楽しみに。
(文=上浦未来)

●てらしま じつろう
1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。米国三井物産ワシントン事務局長、三井物産戦略研究所所長、三井物産常務執行役員、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授等を経て、現在は日本総合研究所理事長、多摩大学学長、三井物産戦略研究所会長。国交省・高速道路のあり方検討有識者委員会座長、宮城県・震災復興会議副議長、経産省・資源エネルギー庁総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員等歴任。著書に『新経済主義宣言』(新潮社、第15回石橋湛山賞受賞)、『脳力レッスンⅠ・Ⅱ・Ⅲ』(岩波書店)、『世界を知る力 日本創生編』(PHP新書)ほか多数。

最終更新:2013/02/01 16:00
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