いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生”
#映画 #パンドラ映画館
日本語字幕の監修は町山智浩、日本語吹替えは有吉弘行という
通好みな日本語対応。
子どもの頃に『ドラえもん』『オバケのQ太郎』などの藤子不二雄ワールドを観て育った世代には堪らない大人向けのファンタジーコメディ『テッド』。人間の言葉をしゃべる陽気なクマのぬいぐるみと彼を唯一の親友として育ったコドクな少年との心温まる奇跡のヒューマンドラマ、の27年後の物語。かつては愛らしいかったぬいぐるみのテッドだが、すっかり人間社会に染まって下ネタ大好きなエロ中年オヤジ化してしまい、少年は体こそデカくなったものの、いつまでもぬいぐるみのテッドを手放せないボンクラ野郎に育ってしまった。最初は優しかった恋人も「いい加減、ぬいぐるみと別れろッ」と怒り出す始末。ぬいぐるみとの友情を取るのか、それとも恋人とケジメをつけて結婚するのか? ぬる~く育った元少年は重大な決断を迫られる。2012年6月に全米で公開され、R指定ながら2億ドルを突破、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(09)を越える大ヒットコメディがようやく日本でも公開される。
物語はクリスマスの奇跡から始まる。いじめられっ子のジョンは友達がまるでおらず、両親からクマのぬいぐるみをプレゼントされて大喜び。ぬいぐるみにテッドと名前を付けて、唯一無二の親友となる。テッドがいれば、もうジョンはコドクではなかった。でも、どうせなら、テッドとおしゃべりできればいいのに。「神さま、他には何もいりません。テッドとおしゃべりさせてください」。テッドが祈るとあ~ら不思議、少年の純真な願いは叶い、テッドは口を開いた。「僕をハグして!」。じーん……。なんて素敵なファンタジーだろう。ところが奇跡の夜から27年の歳月が経過し、ジョン(マーク・ウォールバーグ)は勤務先のレンタカー会社に遅刻ばかりしてるだらしな~い大人となり、一方のテッドは「しゃべるぬいぐるみ」として全米の注目を集めたのも過去の栄光。幻覚キノコの所持で逮捕されて以降、すっかり墜ちたセレブ状態。写メを求める女の子のおっぱいを触ったり、マリファナ吸ってまったりする日々。そんなテッドを変わらず受け入れてくれるのは、やっぱりジョンだけ。2人でB級SF映画『フラッシュ・ゴードン』(80)を見直しては盛り上がっている。まるで永遠の中学生みたいなジョンとテッド。男の友情、サイコー!
お前らホモかよとツッコミたくなるくらい仲のよい2人に怒り心頭なのが、ジョンと同棲中の恋人・ロリー(ミラ・クニス)。最初はジョンの子どものような純粋さに心を惹かれていたが、ベッドでこれからお楽しみというタイミングで度々邪魔に入るテッドは苦々しい存在。テッドは見た目はかわいらしいテディベアだが、性格はただのエロオヤジ。ジョンとロリーがデートから帰ってくるとコールガールたちを部屋に連れ込んで乱痴気パーティーを開くわ、フロアにはウ●コが落ちてるわのやりたい放題。一体どんなプレイしてたんだ? 「なんで私がウ●コ掃除しなきゃいけないの?」とロリーの怒り爆発! ロリーとの結婚を考え始めていたジョンは、親友か恋人かの二者選択を迫られる。
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