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もう業種自体がオワコン──完全崩壊も間近! エロ、実話誌系出版社が大苦戦!

otakara_girls_l.jpg「お宝ガールズ 2013年 01月号」
(コアマガジン)

 エロ、実話誌系出版社の崩壊が始まっている。

 2010年、アダルト系出版社の老舗・東京三世社が事業を停止し注目を集めたが、それから3年あまりを経て、アダルト系雑誌や実話誌を主力に置いてきた出版社の凋落はとどまるところを知らない。編集部では契約社員やアルバイトは次々とリストラされて手が足りず、雑誌自体のクオリティも落ちていく、負のスパイラルに陥っている。

 アダルト系出版社の老舗・サン出版は、所有する自社ビル2棟のうち1棟を売却することを決めた。

 同社は昨年、アダルト漫画誌「コミックBugBug」を創刊するも、瞬く間に休刊。担当編集者は「単行本で利益を回収するので、それまでグラビア誌の利益を当て込んでいたが、グラビア誌が売れないので……」と、姉妹誌「BugBug」で告白。業界関係者の間では「衝撃」よりも「やっぱり」と思う者が多かった。

 アダルトから実話誌まで広く取り扱うコアマガジンも、惨憺たるありさまだ。同社の実話誌「実話マッドマックス」は、昨年「実話レイジ」に大幅リニューアルするも“大方の予想通り”休刊。「お宝ガールズ」「TATTOO BURST」「劇画マッドマックス」と、怒濤の休刊ラッシュが続いている。実話誌系編集部ではリストラの嵐が吹き荒れており、3月までに編集部員の大半は退社することになっているという。

 また「実話ナックルズ」のミリオン出版も昨年、名物編集者の久田将義氏が退社。「漫画実話ナックルズ」が廃刊と、先行きは明るくない。

 転職活動を余儀なくされる編集部員たちだが、先行きはまったく明るくないようだ。

「20代はまだ潰しが利きますが、30歳オーバーの編集部員は困難です。不本意ながら、フリーでライターかデザイナーをやるしかなさそうです」(某編集者)

 雑誌が次々と消えていく中で、フリーライターやデザイナーは、もっと苦境に立たされているという。

「待っていれば仕事が来る時代が終わって久しいが、営業に回っても仕事がもらえることは少なくなってきました。そろそろ、実家に帰ってパン屋を継ごうと思っています」(中堅のフリーライター)

 多くの人材がこぼれ落ちていく、アダルト・実話誌業界。その受け皿は、今の出版界には存在しないようだ。

最終更新:2013/01/16 19:00
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