Google+、梅田彩佳現象、ネ申テレビ、大型新人衝撃降臨……AKB48の2012年5大革命&2013年展望

 そのほか、メンバーの卒業・辞退も相次いだ。増田有華の最後の握手会でファンが掲げた「有華の夢は僕らの夢」の横断幕には、応援する側、される側を越えた人間同士の絆を痛感させられた。舞台『ウィズ~オズの魔法使い』オーディションで仲谷明香が語った「仲間なのに戦わなきゃいけない」の言葉には、夢をかなえたいと願う彼女たちの意志の強さと、むしろ「仲間だから正々堂々と戦える」という潔さを感じた。そんな、枚挙にいとまがないほど、さまざまな出来事に揺れた1年だった。公演で熱いパフォーマンスを見せ、Google+で、ありのままの日常を見せる彼女たちの姿は、あたかもそれは人生の縮図のようだ。これからもAKB48グループは“そこに生きているアイドル”として、ファンと対話しながら、世間を驚かせるサプライズを起こしていく。

■AKB48の2013年展望~「エンタテインメントとは、予想は裏切るが、期待には応えること」

 2013年は年始からリリースラッシュだ。シングルでは1月9日に岩佐美咲、1月16日にノースリーブス、1月30日にSKE48、2月6日に柏木由紀、2月20日にAKB48、3月13日に乃木坂46、春には高橋みなみのシングルが発売される。アルバムでは1月1日に公演曲を収録した『studio recordingsコレクション』19作品、2月27日にNMB48『てっぺんとったんで!』がリリースだ。

 2011年、AKB48グループのシングルで15曲が1位、2012年は、AKB48グループと乃木坂46のシングルで17曲が1位を記録した(秋元康氏作詞としてはKinKi Kids「変わったかたちの石」も含めれば18曲)。かつて、1986年には、おニャン子クラブ関連シングルが30枚、1位を獲得している(同一曲で複数週1位もあり、52週中36週1位を記録。高井麻巳子ソロ2曲、新田恵利ソロ1曲以外は秋元氏作詞)が、2013年はその記録に肉薄する可能性もありそうだ。

 2月20日発売のAKB48のシングルのセンターを誰が務めるのかも注目されている。「UZA」は大島優子、松井珠理奈のダブルセンター、「永遠プレッシャー」は、じゃんけん選抜で優勝した島崎遥香が務めたが、2013年1発目で30枚目となるこの曲のセンターのメンバーが今後のAKB48の舵取りに大きな影響を及ぼすことになりそうだ。

 その発表の場となると予測されるのが、1月24日~1月27日開催の「リクエストアワーセットリストベスト100」。1月23日の「ユニット祭り」と併せて5日連続で開催される。「ファースト・ラビット」1位(記事参照)と予想したところ、記事掲載5日後に放送されたラジオ『“AKB48”三昧』でNHK・石原真エグゼクティブプロデューサーも同曲を1位と予想。前田敦子が出演するのか否かも含めて、今年の「リクアワ」は注目だ。

 同ラジオで秋元康氏の口から語られたのが、「来年は新公演祭り」という言葉。NMB48チームN、SKE48チームSの公演の順となりそうだが、メンバーも、多忙な秋元氏に「この子のために歌詞を書いてやりたい!」とクリエイター心を刺激し、創作意欲をかきたてる存在にならなければならない。事実、秋元氏は「アテ書きされるようになりなさい」と語っている。

 SKE48チームKIIの高柳明音は、進退をかけて選抜総選挙で「公演をやらせてください」と直訴したのは周知の事実だが、それ以前にチームKIIは、秋元氏にチームKIIがどんなチームか、自分たちのことを知ってほしいという切なる思いと、初のオリジナル曲「愛の数」への感謝を手紙に書いて送っていたことが、『SKE48 OFFICIAL HISTORY BOOK』(徳間書店)で明かされた。チームKIIの熱意が、秋元氏を突き動かし、かつてない演出を盛り込んだ「ラムネの飲み方」公演が誕生したと言っても過言ではない。メンバーがそれぞれの揺るぎない個性を発揮し、チームとしての方向性を確立した瞬間、チームN、チームS、そして、まだオリジナル曲のない各チームにも瞬く間に、曲が揃うのではないだろうか。

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