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しかし、単行本が売れていないとはいえ、同誌が面白くないわけでは決してない。むしろ、歯ごたえのある作品が盛りだくさんで、ライバル誌の「漫画ゴラク」や「週刊漫画タイムス」とは違う独特の色合いの作品を支持する人は多い。同誌に連載されていた『監禁探偵』(原作:我孫子武丸・作画:西崎泰正)は、2013年初夏に実写映画の公開が決まっている人気作だ。
刊行が月2回になったことなど、不安要素はあったものの「まだまだ、元気な雑誌」と思われていただけに、廃刊の報は残念でならない。
読み捨てられる媒体のイメージが強いオヤジ系漫画誌だが、実のところ少年誌・青年誌とは異なる独特のテイストは見るべきものがある。その一角が崩れてしまうことをきっかけに、ジャンル自体が縮小してしまうことも危惧される。
なお、廃刊後も実業之日本社の漫画部門は継続するが、後継誌の予定はないという。
(取材・文=昼間たかし)