米倉涼子『ドクターX』と“不快すぎる”『純と愛』が快進撃を果たした理由とは
■キムタクの「サンタはいない」発言に、全国の親たちから非難殺到
3位は、木村拓哉がホームレスを演じた月9『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』。初回からダンボールで寝るキムタクや、風呂に入れず異臭を放つキムタクなど見どころも多かったが、脚本や演出、キャスティングに関しても素直に「面白い!」という意見が圧倒的で、「キムタク史上、最高傑作」との声も上がるほど。これまで「何を演じてもキムタク」などと揶揄されてきた彼が、40歳を迎え、この作品で一皮剥けたと言えるかもしれない。
しかし、クリスマス・イブに放送された最終回で、ある問題が発生。キムタクと藤木直人演じる兄弟が語り合うシーンにて、「サンタっていつまで信じてましたか? 俺は生活厳しかったんで小3の時かな。母親が『いないよ』って」と話すキムタクに、藤木が「私は小学校6年生まで信じてた」と返すと、「まじっすか!?」と驚くキムタク……。
この後、世の親たちから非難が殺到。「子供だって見てるのに、フジテレビはこの脚本を見逃したのか!」「まさかキムタクの口から聞かされるとは……子供がショック受けてます」「しょうがないから息子に『SMAPは嘘つきだ』と教えた」など、突然降り注いだ爆弾に大慌てだったようだ。もしや、これもタイトルになぞった「サンタなんて、いるわけねぇだろ、んなもん!」というメッセージだろうか!?
5位は、選挙特番が原因で急遽、予定より少ない全8話で終了してしまった、香取慎吾・山下智久主演の刑事ドラマ『MONSTERS』。都市での巨大看板や、セブン-イレブンとの大々的なタイアップなど、TBSの同クールの中でダントツに宣伝費をかけたと噂されている同作。だが、数字はもちろん、「香取、山下のキャラがスベッてる」「謎解きが薄っぺらすぎる」といった悪評を集めるなど、宣伝に見合った功績は残せなかったようだ。
また1年にわたり低視聴率ばかりが報じられてきた『NHK大河ドラマ 平清盛』(NHK)はというと、10月以降の放送分の平均視聴率は9.5%(全50話の平均は12.0%)と、他局の秋ドラマにことごとく敗北。全話の最高視聴率は第2回の17.8%、最低は11月18日放送分の7.3%と、特に後半で苦戦を強いられた。
しかし1年間見続けた視聴者や、大河ドラマファンの間での評価は意外にも高く、離れていったのは「平清盛」という馴染みある響きと、内容のコアさのギャップに苦戦したライトユーザーであったと言えるかもしれない。ともあれ、最初の方で張られた伏線が後半でようやく回収されたりと、1年をかけてじっくり見るべき作品であったことは間違いないようだ。
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