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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.204

陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』

fbm03.jpgGOMA氏が事故後に描き始めたデザイン画。素人とは思えない
独特の色彩感覚だ。これは何の扉を開ける鍵だろうか?

 前人未到の世界を体感させてくれる『フラッシュバックメモリーズ』。熱にうなされたようにして上映会場を出た後、言葉にならないモヤモヤしたものが余韻の熱気の中から這いずり出してくる。自分にとってのアイデンティティーとは何か。生きる意味とは何か。そんな想いが脳裏によぎる一方、既成の言葉でこの体験を固定化させたくないという反駁する気持ちも生じる。自宅への帰り道、そのモヤモヤはようやく形になり始めた。やがて、そのモヤモヤは人間の形となった。その姿は自分自身にそっくりだ。でも、『フラッシュバックメモリーズ』を観る前とはほんのちょっとだけどこかが変わっていた。
(文=長野辰次)

fbm04.jpg

『フラッシュバックメモリーズ3D』
監督/松江哲明 出演/GOMA&The Jungle Rhythm Section 
配給/SPOTTED PRODUCTIONS 1月19日(土)より新宿バルト9にて2週間限定3D上映ほか全国順次公開 (C)2012 SPACE SHOWER NETWORKS INC. 
http://flashbackmemories.jp

最終更新:2015/05/21 18:10
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