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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > アニソンキングPを直撃!
「儲からなくてもいいんじゃないかっていうくらい──!?」

『アニソンキング』小野澤総合プロデューサー「意地張っちゃってますね。いい意味で」

shikai0000000.jpg司会の4人。左から砂山けーたろー、上坂すみれ、
三澤紗千香、鷲崎健

──元日なので夜中も電車は動いているとは思いますが、年をまたいでのライヴとなると、なかなか来る人を選ぶんじゃないですか?

小野澤 大晦日の22時スタートというハードルの高さがあり、ご来場は難しいとは思います。都内の方は帰れるかもしれませんけれども、終了後に朝方まで時間を潰さないといけない方もいらっしゃるでしょうし。ものすごく著名なアーティストが出演すれば動員はちがうかもしれませんが、名前のある人でチケットが売れればいいかというと、そうではないわけですよ。いま聴いても古い感じがしない、串田アキラさんの歌や宮川泰さんの楽曲を一気に、一堂に見せたい。それが年に一度のアニソンのお祭りということで、夏にやっている大きなイベントに追いつき追い越せ、なんて思っていません。あくまでも12月31日にこだわり、放送をいっしょにやって。

 ぼくらが真剣に考えたいポイントは全国で何人が観るか。会場だけだとさいたまスーパーアリーナでがんばって4万人がいっぱいいっぱい、となったときに、テレビを使うことによって8万人、10万人に観てもらえる可能性がある。その接触率を自分たちで調べて、全国にこれだけアニメーション、アニソンが好きな人がいる、ということをデータとして残したい。そのためにスマートフォンによる投票もやっているんです。

 これだけの人たちが観てくれたんだというところ(実測値)を(外部の人々にも)利用してほしいし、どこにも属さないぼくらとしては、裾野を拡げることで(アニメーションやアニソンの分野、ファンに)貢献できればな、と。

──「アニソンの50年」を掲げた第一回『キングラン アニソン紅白2009』からコンセプトやテーマが毎年変わってきていますね。

小野澤 なんでアニソンイベントを始めたんだ、の「なんで」の部分は、実はもうどうでもよくて。始めたものをつづけていることのほうが大事なんです。採算がとれないからやめてしまうというのではなく、スポンサーのキングランも「10年はつづけなきゃな」と言いつづけている。今年4回目で、段階を踏んで内容も質も会場もかなりよくなってきているんですよね。横ばいならやる意味はないんですけど、少しずつでも上がってきているので。

 出演者も、自分たちが出ることで何かが変わるんじゃないか、と期待しているんですよ。もしかしたら新しい音楽シーンを2013年につくれるんじゃないかな、という思いで参加してもらっている。

 田村直美さん(「ゆずれない願い」の大ヒットがある)もこういう場で歌うのはワンマン以外では久しぶりだと思うし、再認識してもらえたらいい。文化放送も含めて媒体を使って拡がることも含めてアニソンキングなので。たとえ会場に空席があろうと(苦笑)、テレビ、ラジオを含めて多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。

 当然ターゲットは会場に来てくださるお客さんですし、主催者としてはチケットが全部売れたほうが嬉しいんですけどね。でも大晦日の年越しなどの条件がついていて、青少年育成条例もあるから未成年者は入場できない。ライヴであると同時に、番組としてはこたつに入りながら、お父さんお母さんと、ああでもないこうでもないと語り合えるものになるといいかな、と。

──ライヴとしては?

小野澤 もう、出演者がめいっぱい、ガッチガチに緊張するようなステージをつくりたいですね、演出的には。ちょろちょろってやりゃいいだろ、という感じではなく、これ半端じゃねえぞ、という緊張感をスタッフもいっしょになってつくっていきたい。顔ひきつってるぞ、みたいな。去年も歌い終わって握手したらすごい手汗の人がいましたからね(笑)。震えている人もいたし。

 独特の雰囲気を出したいんですよ。アニソン独特の掛け声を出す人もいるとは思うんですけれども、そういうことだけでは乗り切れない空気にしたい。リサーチしきれていないんですけど、お客様にひとり参戦が多い気がするんです。すごく嬉しいんですよね。Twitterでも「誰かいっしょに行く人いますか、ひとりでも行きます」って呟いている人がいるけど、なんなのかなって思う。

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