少女とバンパイアの禁断の恋を描く『トワイライト』がついに完結!
#映画
今世紀『ハリー・ポッター』シリーズと共にファンタジー映画ファンを楽しませてきた、人間の少女とバンパイアの禁断の恋を描く『トワイライト』シリーズ。昨年のハリポタ完結に続き、後者も第5作『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』(12月28日公開)で、ついに壮大なラストを迎える。
エドワード(ロバート・パティンソン)と結ばれ、自らもバンパイアになってカレン家に加わったベラ(クリステン・スチュワート)。かつてベラに恋していたオオカミ族のジェイコブ(テイラー・ロートナー)は、エドワードとベラの娘レネズミこそが運命の相手だと悟る。彼らにつかの間の平穏な暮らしが訪れるが、王族ヴォルトゥーリのアロ(マイケル・シーン)やジェーン(ダコタ・ファニング)らは、レネズミがすべてのバンパイアを滅ぼす「不滅の子」であると判断し、カレン家の抹殺に乗り出す。ベラとカレン家は、世界中のバンパイア族やオオカミ族と手を結び、最強のヴォルトゥーリ族との対決に備える。
ステファニー・メイヤーによる原作小説の売り上げは世界で1億冊を突破。若い女性を中心に各国で社会現象を巻き起こした。映画版最新作の監督は、『ブレイキング・ドーン Part1』と同じくビル・コンドンで、撮影もPart1と同時に敢行。本作が過去4作と決定的に違うのは、ベラがバンパイアになったこと。エドワードらカレン家の面々に負けない身体の強さが備わり、さらに新たな特殊能力を獲得する過程が、ベラの驚きと戸惑い、高揚と共に丁寧に描かれることで、観客の心情も次第に人間モードからバンパイア・モードへ移っていく。
終盤ではいよいよ、各国の穏健派バンパイア族とオオカミ族の連合軍対、圧倒的なパワーを誇るヴォルトゥーリ族の壮絶な総力戦が始まる。最終決戦の「落としどころ」は意外性があり、矛盾をはらんでいる気がしなくもないが(ネタバレになるので詳しくは書けない)、終わりよければすべて良し。長いようで短い年月に凝縮されたラブストーリーと、ファンタジー、アクションの要素を巧みに織り交ぜた傑作シリーズのフィナーレを、感動と共に迎えられることを素直に喜びたい。エンドロールにも、シリーズのファンを感激させる粋な計らいが用意されている。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』作品情報
<http://eiga.com/movie/57447/>
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