大蛇やトカゲに癒やされる!? お触り体験できる爬虫類カフェ『横浜亜熱帯茶館』
#サブカルチャー #散歩師・朝井がゆく!
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。
爬虫類は知名度のわりに、女性に不人気な動物だ。犬や猫が、スヌーピーやハローキティとして前線で華々しい活躍を見せる中、爬虫類がスポットを浴びることはほぼない。思えば、動物園の蛇コーナーはボーっとした顔で通り過ぎていたし、ウサギのぬいぐるみは買ってもらっても、トカゲのぬいぐるみはもらわなかった。どれもこれも、爬虫類が容姿に恵まれなかったからである。動物三大かわいい要素の、「柔らかい」「丸っこい」「毛が生えている」のいずれも満たさない彼ら。爬虫類は動物界のブスなのだ。切ない。
爬虫類カフェ『横浜亜熱帯茶館』もきっと、そんな爬虫類たちの、切ないがゆえの愛くるしさが詰まった空間に違いない。犬カフェ、猫カフェ、ウサギカフェ、と世には動物単体のカフェが乱立するというのに、爬虫類とひとくくり。亀カフェやトカゲカフェといったソロ活動はできないところがまた切ない……などと、こちらの勝手な妄想で切ない気持ちを肥大化させながら店へと向かった。
店に入ると、大きなトカゲや蛇のいるガラス張りのショーケースが並んでいた。一見、ケースの外に爬虫類はいないようだが……いた!
植物に紛れて窓際でくつろぐトカゲを発見した。「基本的に爬虫類は気が弱く神経質。なるべく植物の陰に隠れられて安心できるような店作りをしています」とは店長の長野陸さん。さっそくお触りを……!と色めき立ったが、基本的に“触れ合いコーナー”にいる亀以外はお触りできないとのこと。
それにしても、口をぽかんと開けてじっとしているだなんて、世間一般のトカゲのイメージとはずいぶん話が違うではないか。もっとこう、シャーッとしたあの雰囲気はないのか。
「動物番組などの映像で、トカゲや蛇なんかは恐ろしいイメージがありますが、あれはヤラセ。わざとおびえさせてやってるんです。おびえてその場から逃げたいがために、牙をむいたりしているだけなんですよ」
と長野さんは言う。彼ら爬虫類は、やりたくもないことをやらされているというわけだ。悲しい役回りとして生まれてきた爬虫類。ハンカチの準備はもう万端だ。
などと話している間、どこからかギュッギュッギュッギュッという音が絶えず聞こえてきた。音の正体は亀。止まることなくぎゅうぎゅう床を踏みつけて歩き、障害物があってもどこ吹く風。目の前に同類の亀がいてすら、そのまま押しのけながら前進する。あれ? ついさっき「爬虫類は弱く神経質な生き物」と教わったばかりなのに。長野さんいわく、「亀は固い甲羅で守られているため、周囲をまるで気にしないマイペースな気質。爬虫類の中では異質なタイプ」なのだそう。
気付いたら足元にすり寄り、足のにおいを嗅ぎ、と思ったらみしみしと足を踏みつけて別の場所へ移動、触ろうとしても気にも留めずすり抜けていく、と高度な翻弄テクニックを駆使してくる亀。……怖ろしい子!
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