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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > THE OUTSIDER衝撃レポ

怒号ひしめく『RINGS/THE OUTSIDER 合同大会』やっぱり“不良”はおっかねえ!!

今回もヤバい奴らが勢ぞろい!

 「ふざけんな!」怒号飛び交うハマの夜──16日、横浜文化体育館で『リングス&アウトサイダー合同大会』が開催された。

 リングスのメインイベントであるヴォルク・ハンの引退試合は牧歌的かつ感動的なムードに包まれたが、その前座にあたるアウトサイダーでは、客や選手が暴徒と化す事態が続発。いったい何が原因で、そんなことになってしまったのか? 問題となった2試合を、舞台裏の様子も含めてレポートしよう。

“横浜義道会初代総長 濱の狂犬”
 黒石高大(26歳・神奈川)
      VS
 “リアル刃牙”
 渋谷莉孔(26歳・東京)

378A2020.jpg渋谷と黒石、アウトサイダーファン垂涎の組み合わせだったが……

 アウトサイダーの看板選手同士の一戦。試合前の両者に、控え室で話を聞いた。

 まず、これが1年半ぶりの復帰戦となる渋谷から。

──久しぶりの参戦ですが、なぜアウトサイダーに復帰しようと思ったのでしょう?

「大きい理由は一つなんですけど、ちょっと田舎に帰る用事があって。育ての親が末期ガンで、死にそうなんですよ。だから田舎に帰る前に、なんかやろうかなと。別に俺が試合したところで病状はどうにもならないんだけど、なんかやっておきたかった」

──育ての親の方は、現在おいくつなんですか?

「80歳ぐらい。意識はまだ一応あるけど、余命いくばくもないから、最期を看取ってやりたくて。それが済んだらまた東京に戻る予定だけど、向こう行って帰って来たときには、俺も大人になっちゃうみたいなところがある。大人になりたくないと思ってこれまでずっと生きてきたけど、子供のうちにやれる最後の大きなことが、今日の試合になるのかな、と」

──格闘技をやっていることを、その方はご存知で?

「こないだ知ったと思うけど、応援はしてないですね。むしろ反対してるぐらい」

──ところで、しばらくアウトサイダーから離れていましたが、その理由は?

「いろいろあって、この2年ぐらいずっと精神病だったんですよ。リングスに精神病の診断書を出して、『もう出れない』と言ってケンカ別れして以来、前田(日明)さんとは一度もしゃべってないですね」

──心は徐々に快方へ向かっている?

「はい、どうにか。だから運営に電話して、『まだ出来るよ』と伝えました」

──体調はどうですか?

「この2年間でステロイドとかが抜けて、一時期、体重が50キロぐらいまで落ちた。だから最近は食べてばかりで、ちょっと気持ち悪いですね」

──緊張は?

「緊張は毎回ヤバいんで。この会場で俺が一番緊張してるんじゃないかってぐらい。でも緊張しない人のほうが弱いと思うんですよね。それは危機管理能力がないってことだから」

──黒石選手とは友人関係ですよね? でも彼はブログで「相手が誰でも叩き潰すのみ」と言っています。黒石選手に言いたいことは?

「『やれるもんならやってみろ』と。受けて立つしかないですね。トレーニングはほとんどできなかったけど、俺のほうが貯金(格闘技経験)はあるっちゃあるから、まあ、なんとかなるでしょう」

──戦い方のイメージは?

「どうなるかわかんないっすね。まあ、ノリでいこうかなと。つまんない試合はできないっすね」

 静かな口調で、インタビューに応じた渋谷。だがその後、ミット打ちを続けるうちにテンションは徐々に上がっていき、「うおおお! 調子良くなってきた!」と咆哮。そして、入場直前には「倒します! やります! 絶対倒します!」と自己暗示をかけるように連呼しながらセコンドと抱き合い、健闘を誓った。

378A1987.jpgリングイン時の殺気は相変わらずの渋谷

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