フジテレビ、“過激”昼ドラ好調でも喜べないワケ…幹部は激怒?
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サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます!
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フジテレビ、“過激”昼ドラ好調でも喜べないワケ…幹部は激怒? – Business Journal(12月21日)
日々忙しいビジネスマン&ウーマンに代わり、世に溢れるメディアの中から、知れば“絶対に”人に話したくなる報道や記事を紹介。日常でなんとなく耳にするあのニュース・情報の裏側や、テレビなどでは報じられないタブーに迫ります!
【今回ピックアップする記事】
『真昼のロマンポルノ 「幸せの時間」でカットされた問題シーン』
(週刊文春<文藝春秋/12月20日号>)
最近のテレビドラマは視聴率が振るわず、20%いけば大ヒット、15%で御の字、10%で冷や汗もの、一桁%が続くと打ち切りもあり得るという状況で、大体10〜15%の間のものが多いです。こうした現状からみると、昨年放送された『家政婦のミタ』(日本テレビ系)の最終回視聴率40%超、瞬間最大では42%超えというのが、モンスター級だとわかるのではないでしょうか。
さて、そんな低視聴率に悩まされているゴールデンタイムのドラマですが、テレビ局には、もうひとつドラマが放送されている枠があるのをご存じですか?
日中普通に働いてるサラリーマンやOLだと、ほとんどリアルタイムでは見ることのできないドラマ。そう、「昼ドラ」です。昼ドラといえば、ほのぼのホームドラマ的でアットホームなドラマを想像しているみなさま、昨今の昼ドラは、基本、「エロ」軸で制作されているのですよ。
まずは、9月3日から11月2日までフジテレビ系列で放送された『赤い糸の女』、「マナカナ」の愛称で知られる双子の三倉姉妹の姉・三倉茉奈(26歳)の単独主演ドラマで、昼ドラ独特のドロドロ具合もなかなかのものですが、とにかく注目すべきはセリフの過激さ。
例えば、
「好きだ、唯美さん!やらせてくれ!」(第1話)
「あんたのことなら、大抵のことは知ってるわよ。2回くらい体験してるわね」(第2話)
「あたしはビオラ、鳴らして、鳴らして!」(第8話)
「そんなこと、二度と言えないようにしてやる……この雌ブタが!」(第17話)
ストレート過ぎて「成人向けビデオですか?」と突っ込みたくなりますが、「いやいや、それでも言わないですよ」と、反論されそうな言い回しの面白セリフ・オンパレードでもあります。脚本家が相当がんばって書いていると思われますが、がんばり過ぎです(笑)。ちなみに、このドラマ、昼ドラをつくらせたら天下一品と名高い「東海テレビ」の名物チームが制作しており、過去には『真珠夫人』(東海テレビ・フジテレビ系)や『牡丹と薔薇』(同)など手がけておりますから、大体の傾向はわかると思います(笑)。
●深夜枠を超える過激さ
さて、フジテレビの昼ドラ枠が、これらの作品あたりからおかしなことになり始めたのですが、現在放送中の『幸せの時間』は、『赤い糸の女』を上回る過激さで、放送開始直後から(描写が過激過ぎるという)苦情が殺到するほどの盛り上がりを見せてます。
週刊文春によると、「最大のウリはなんといっても往年のロマンポルノを彷彿させる過激な濡れ場です。初回から、西村和彦演じるサラリーマンの夫が、部下の女性を(略)生々しいシーンの連続。深夜枠でも過去にここまで露骨に性を描いたドラマはありませんでした」(芸能評論家・三杉武氏)とコメントしている通り、とにかく過激です。ネット上でも、「初回10分で***(伏せ字)を達成した件」というタイトルで一気に拡散され盛り上がりました。
そんな昼ドラ『幸せの時間』、肝心の視聴率はどうかというと、初回こそ3%だったものの、以降はクチコミやネットでの盛り上がりによって4〜6%で推移してるようです。昼ドラでこの数字は、かなり良いのではないでしょうか?
ちなみに、広島地区では異例の11%超と、なぜか人気が突出してるらしいです(理由は不明)。文春によると、クランクアップ後の打ち上げ会場では、「ついにゴールデンタイムのドラマを抜いた」(ドラマスタッフ)と、大盛り上がりだったと書かれてます。
視聴率が好調だとCM枠も高く売れますし、なにより視聴率がすこぶる低迷していた、ドラマ放送後の時間帯に放送されている『知りたがり!』スタッフが喜んでるのではないかと。前の時間帯の番組が高視聴率だと、それを見ていた人たちが、チャンネルを替えずそのまま見てくれ、後続番組の視聴率は必然的に上がります。『知りたがり!』は放送時間を朝から昼に変更してから低迷し、さらには出演者ロンブー淳の不祥事もあり、1%台の日もありましたから、まさに昼ドラが救世主となったのではないかと。
●BPOが調査へ
が、しかし、好事魔多しと申しまして、良いことばかりは続きません。
文春によりますと、11月下旬、視聴者からの指摘を受け、BPO(放送倫理・番組向上機構)が調査に動き出したようで、局側としては、結論がまだ出ていないものの、BPOの議題になったというだけで大問題だとして、対応に追われるハメになっているようです。制作サイドは、「子どもが家庭にいる夏休みや冬休みは避けた」と言い訳をしていますが、そんな話が通用するはずもなく、今月末の最終回を待たずに、濡れ場を間引きすることにしたようです。
文春によると、「本来なら過激なベッドシーンが増える予定でした。ところが、撮影済みの濃厚な(略)描写はカットされたそうです。実際の放送ではベッドに入ってすぐ行為の後に切り替わるよう編集され、スタッフは足りない尺を埋めるのに必死でした。出演者には『断腸の思いですが“大人の事情”で……』と平謝りでした」(ドラマ関係者)ということらしいです。
何ともツメの甘さを露呈しているフジテレビですが、仮に過激シーンをカットしなかったとしても、高視聴率を素直に喜べない理由が、局の上層部にはあるようです。
文春によれば、委託している主要制作会社が日テレグループのアックスオンで、演出はTBSの元社員。「なんで他局に助けられているんだ」と激怒した幹部もいたようで、自前で数字が取れないフジテレビの現状を嘆いていたとの同社社員のコメントが紹介されています。これが、フジテレビの凋落の一因なのかもしれません。
制作を担当した東海テレビは、「今回のドラマのテーマは『さまざまな出来事で家庭が崩壊していくものの、本音でぶつかり合うことで生まれる絆と再生』を描くことが主眼です」と主張してますが、取って付けた感満載です。
もしかしたら、みなさんの奥さまや彼女は、はまっているかもしれませんので、見たことあるかどうか、聞いてみてはいかがでしょう?
(文=アラキコウジ/ネタックス)
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