えっ! こんな萌えっ娘が中核派に? 「無罪」の法政大学学生運動活動家が総結集
#学生運動
もはや過去の歴史として消え去りつつあるかに見える学生運動。その中で、やたらと活動家がウロウロしているのが法政大学だ。今年5月には、活動家の学生らが出入口の看板を壊したとして裁判で争われたが、東京地裁の判決は無罪。以来、活動家たちはあちこちに「無罪」と書かれた色紙を持って登場し、記念写真を撮影。はたまた無罪記念でラーメン屋でタマゴをサービスしてもらったりと、「無罪」をネタに運動はますます盛り上がっている。そんな彼らが「全日本無罪祭」なるイベントを開催すると聞き、さっそく駆けつけた。
従来、法政大学には中核派とノンセクト系、2つの運動の流れが存在した。この2つの組織の関係は必ずしも良好なものではなかった。だが、近年の大学当局の学生運動への弾圧によって両者は急接近。ついに、ノンセクト系である文化連盟委員長の齋藤郁真君が、中核派全学連委員長に就任するという、なんだかよく分からない状況も生まれている。そんな中で開催された「全日本無罪祭」。その告知を見て筆者が驚いたのは、出演予定者に「清水丈夫(革命家)」と書かれていたこと。
清水丈夫といえば、中核派の最高指導者といわれる人物。一切のメディアに登場することはなく、メンバー以外に姿を見たり所在を知る者は皆無に等しい。そんな人物が登壇するならば、ぜひ見てみたい。
と、やってきた会場で文化連盟副委員長の恩田亮君を見つけ「清水丈夫はいつ来るんだ?」と聞いてみた。対する恩田君の答えは「いや~、昨日の選挙結果を見て情勢が悪いんで来ないんですよ~」……壮大な釣りであった。
気を取り直して……。イベントの前半は、無事に無罪を迎え控訴審へと至っている裁判の報告。こう記すと、真面目なイベントっぽい。確かに最初は真面目に、大学当局や警察からの弾圧過程が報告されていたのだが、途中からだんだんおかしくなっていく。
実は、看板を破壊したとされる事件の過程で、恩田君、増井真琴君(文化連盟企画局長)が、逮捕される一方、多くの仲間たちが、言葉巧みに逮捕をちらつかされて、彼らを売る形にされてしまっていたのだ。登壇した菅谷圭祐君も、仲間を売る形になってしまった一人。反省の弁を述べる菅谷君だが、イベントが進むに従って、司会のはずの恩田君は怒りが再燃したのか、次第に言葉が刺々しくなっていく……すわ、内ゲバか!
恩田君の怒りもよく分かる。なにせ、逮捕拘留されている間に「待っている」と言っていた彼女は、次第に手紙も来なくなり……「出てきたら、フランス人と付き合っていた!」のだから。あからさまに分の悪い菅谷君を擁護したのが、登壇した作家の早見慶子さん。早見さんは、自身も活動家だった経験から「警察は心理戦に長けているもの。女性が寂しさゆえに、別の男と付き合ってしまう事例は私の頃にもあった」と語り、幾分か場を和ませた。
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