「国内では事業が成立しない」K-POPブーム終焉の次は……“K-JAZZ”がゴリ押しされる!?
#韓国
14日付の韓国有力紙「中央日報」の日本語版サイトに、「ジャズボーカルのウンサン、『日本プロ音楽録音賞』優秀賞受賞」なる記事が掲載されている。同紙によると、韓国を代表する女性ジャズボーカリストのウンサン(Woong San)が昨年、日本で発売したアルバム『Tomorrow』収録の同名タイトル曲が第19回日本プロ音楽録音賞で優秀賞を得たというもの。さらにウンサンは同作を含め、過去に日本でアルバムを3枚発表しているが、そのすべてで同賞を受賞しているのだという。「日本プロ音楽賞」という賞も、ウンサンなる人物も聞き慣れないが……。
「日本プロ音楽賞というのは、レコーディング技術に優れた作品に賞を与えるものなんです。中央日報の記事だと、ウンサン自身が受賞したように受け取れる記述ですが、実際には彼女の作品の録音技術に賞が与えられたもので、強いていうならアーティストではなく、エンジニアに帰すべき名誉」(ジャズ専門誌編集者)
ちなみに『Tomorrow』のエンジニアは、日本人の川崎義博氏。記事ではまるで韓国人による快挙のようだが、実際には日本人の技術が評価されたものだった。では、このウンサンという人物は、どんな評価なのだろうか?
「韓国を代表する女性ジャズボーカリストです。韓国では昨今、ジャズが盛り上がっていて、ウンサンの『Tomorrow』も韓国国内で5,000枚を売り上げています。韓国の音楽市場規模が日本の20分の1であることを考えると、この枚数は大健闘といえます。ただ、これだけではさすがに生活できないので、90年代末ぐらいから日本へ進出して活動を行っています。K-POPブームに隠れて目立たないですが、K-POPよりも先に日本進出しており、実は日本のジャズ界でも評価が定着しています。それ以外にも09年には、ウィンタープレイ(Winterplay)という韓国産のジャズグループの『Songs of Colored Love』が、日本のiTunesジャズチャートで1位を獲得したこともあります。最近は、日本で韓国のジャズが注目されて始めているんです」(同)
国内だけでは音楽事業がまったく成り立たない、韓国のエンターテインメント業界。格好の市場である日本でK-POPブームが下火になったのも束の間、今度は“K-JAZZ”などというカテゴリーでゴリ押しが始まるのだろうか?
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