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『30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと』著者・宇佐美典也インタビュー

「33万2,000円」! 自身の給与を公開した元官僚が見た「霞が関と永田町」の懲りない面々

宇佐美 マスメディアの方々は、いまだに「反権力」を旗印にしている。しかし、資金力にしても、発信力にしても、影響力にしても、日本で一番権力を持っているのはマスメディアだと言っても過言ではないでしょう。自分たちが権力化していることを、もっと認識すべきです。

──経産省を辞めた現在は、なんの仕事をされているんですか?

宇佐美 いくつかの仕事をしています。大きく分けると、IT・エネルギー分野の技術コンサルティングと、地方都市の再生のための戦略づくりの2つです。それに限らず、経済を通じて社会問題を解決する、ということをテーマにしばらくは幅広く活動していこうと思っています。最近特に問題意識を持っているのは、離島の産業振興の必要性です。例えば、九州の北に対馬という韓国との国境近くの島があります。対馬の主力産業である水産業は近年衰退傾向で、最近は韓国からの観光収入に頼っている状況です。それ自体を問題視するわけではありませんが、他方で韓国の中では対馬の領有権を主張する声も大きい。いつ領土問題に発展してもおかしくない不安定な状況なわけです。

 そうなったときに対馬の産業が韓国からの観光収入に頼っている状況では、島民も胸を張って領有権を主張できないですよね。そう考えると、対馬の水産業の基盤がしっかりしていないといけないわけです。まず日本人が、そこで仕事をして、家族を持ち、暮らし続けていけるような環境を作らなければならない。そのためには何ができるかを考えて、対馬で一本釣りした魚をECサイトを通して東京などの大消費地に売って、島の人たちが暮らしていけるような仕組みづくりをしています。

──出版後の反響はどうでしょうか?

宇佐美 出版をキッカケに、ブロゴスでインタビュー(http://blogos.com/article/49085/)をしていただきました。その反響が大きく、かつて合コンで出会った女性から2年ぶりに連絡があり、今度飲み会が決定しました。それが一番うれしい反響ですね(笑)。

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●うさみ・のりや
1981年東京都生まれ。暁星高等学校、東京大学経済学部を経て経済産業省へ入省。2012年2月に開設した「三十路の官僚ブログ」(現「うさみのりやのブログZ」)で自身の給与や官僚生活を公開し話題となった。

最終更新:2012/12/26 21:00
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