年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』
#映画 #パンドラ映画館
ルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミルですよ。
苦労した風情がありあり……。
女体盛りに向かって慣れない手つきで箸を伸ばす男たちの顔ぶれが、これまた味わい深い。金髪ロン毛のメタボ体型でクロウと呼ばれるオッサン、どっかで見覚えのある顔だなぁと思っていたら、『スター・ウォーズ』旧三部作の“ジェダイの騎士”ルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミルじゃないですか! 『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』(83)の後はすっかり見なくなったと思っていたら、ダークサイドに堕ちてしまっていたんですね。顔つきが邪悪で、しかもオカマ口調。『スター・ウォーズ』(78)出演後、売れっ子になったハリソン・フォードがいまだにルックスをキープしてるのに比べ、まるで別人。主催者である黒人のデュークは、都市伝説を題材にしたホラー映画『キャンディマン』(92)でタイトルロールを飾っていたトニー・トッド。まぁ、この人は変わらず。そして女体盛りサービスで歓待される、幸薄そうな中年男フィッシュを演じるのはノア・ハザウェイ。『ネバーエンディング・ストーリー』(84)でファルコンに股がっていた、あの美少年アトレイユくんですよ! かつての人気スターたちが一堂に会して、女体に盛られた刺身を喰らう。はたして、その味はいかに?
この女体盛りパーティーは、6年間刑務所にブチ込まれていたフィッシュの出所を祝って、かつての強盗仲間であるデュークたちが開いたもの。もちろん、みんなで女体に盛られた刺身を仲良く食べて、「ごちそうさん。二次会はカラオケ?」という展開になるはずがない。デュークたちは6年前に襲撃した宝石店から忽然と消えたダイヤモンドの在処をフィッシュに吐かせるために、このパーティーを催したのだ。そんな危険を予感しながらも、のこのこと現われたフィッシュ。よっぽど女体盛りに興味があったに違いない。残念なことに裸女の上の刺身を食べ残したまま、拷問ショーという名の二次会へと突入する。
かつての美少年ノア・ハザウェイを、近親憎悪的にいたぶるのは元“ジェダイの騎士”マーク・ハミル。自分より劣化度のまだ低いノア・ハザウェイに対し、膝に箸を突き立てるわ、ブラックジャックで顔面を散々殴打して見る影もないようしてしまうわの、やりたい放題。スクリーンから離れていたマーク・ハミルは、近年はアニメやゲームの声優をしていたとのこと。いたぶられるノア・ハザウェイは10代で俳優業に見切りをつけ、ダンスの指導者になったけど、怪我で断念。その後はバイクレーサーになったり、バーで働いたりと流転の生活を送っていたらしい。2人とも若い頃に大ヒット映画に出演して人気者になったものの、その後はずいぶん苦労したんだな。この2人の間で延々と続く拷問シーンは、まるでお互いの傷を舐め合う“愛の交歓”のよう。その様子を身動きできずに、じっと傍観しているだけの裸女コートニー・パームも難儀です。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事