年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』
#映画 #パンドラ映画館
タランティーノ作品を思わせる、珍味な犯罪サスペンスだ。
日本人のおめでたい席には“女体盛り”が欠かせない。少なくとも海外の映画監督たちはそう思っているらしい。スペイン出身のイザベル・コイシュ監督が菊地凛子主演で撮った『ナイト・トーキョー・デイ』(09)のオープニングでは、日本企業の大事な接待の場で女体盛りサービスが登場した。フィリップ・カウフマン監督、ショーン・コネリー主演の『ライジング・サン』(93)ではふんどし姿の日本人が女体に盛られた寿司に舌鼓を打っていた。「日本のヤクザ映画が大好き」という新人カーン・サクストン監督の長編デビュー作『SUSHI GIRL』は、それこそ全編にわたって女体盛りシーンが続く。女体盛りパーティーが開かれている宴会場を舞台にした、ワンシチュエーションドラマなのだ。スッポンポンの金髪美女コートニー・パームの大事な部分を隠すように刺身が盛り付けられ、俯瞰した眺めは一種のボディアート。しかも刺身を盛り付ける、こだわりの料理人はサニー千葉こと千葉真一ですよ。『SUSHI GIRL』は最高のおもてなしで映画マニアを迎え入れてくれる。
貸し切り会場に集まった、いわくありげな男たち。パーティーを主催する大男デューク(トニー・トッド)が、まず“女体盛り”の楽しみ方を説明する。テーブルの真ん中に寝そべる裸女の周囲に並べられた寿司は安全に食べることができる前菜。女体に盛られた刺身はよりグレードの高い食材であり、ビンカンな部分に盛られたものほど珍味かつ極めて美味なのだそうだ。そして女性のいちばん大事なところに盛られているのはフグの刺身。痺れるほどの美味しさだが、毒に当たって命を落とす者もいるという。「日本ではヤクザたちが肝試しとして好んで食べるのだ」とデュークは訳知り顔で解説する。日本人も知らないような“女体盛り”のうんちく。スリリングな女体盛りパーティーがここに始まる。
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