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週刊誌スクープ大賞

「週刊誌は売れてなんぼ」オリラジ“やらせ”熱愛報道を名物編集長が擁護!?

motoki1210.jpg「週刊文春」12月13日号 中吊り広告より

グランプリ
「田中みな実&オリラジ・藤森慎吾フライデー熱愛報道でもみ消した妊娠・堕胎・慰謝料350万円」(「週刊文春」12月13日号)

第2位
「『就職に本当に強い大学』教えます」(「週刊文春」12月13日号)

第3位
「読売新聞幹部が交際女性の目の前で『飛び込み自殺』するまで」(「週刊ポスト」12月21・28日号)

秀逸タイトル賞
「政権奪取へ“腹痛総裁”安倍晋三『トイレへダッシュ』」(「フライデー」12月21日号)

 今週はタイトル(だけ!?)が面白かったフライデーに賞を進呈する。奪取とダッシュをかけたところがいい。こうすればもっと良くなったろうに。

「“腹痛総裁”安倍晋三 政権奪取よりもトイレへダッシュ!」

 今週も選挙特集ばかりでいささか食傷気味だ。そんな向きが多いと思うので、ポストのブチ抜き全28ページ大特集でザッとおさらいをして次へいこう。

 まずは定番の議席予測から。政治ジャーナリストの野上忠興と本誌取材班によれば、自民党圧勝で246議席、民主党103議席、未来22議席、維新48議席と読んでいる。

 選挙区ごとの当落は省いて、週刊誌、夕刊紙、新聞の「予想獲得議席」一覧がわかりやすくていい。

 自民党の獲得議席を一番少なく見ているのが週刊現代で174(小選挙区117+比例57)。一番多く見ているのは朝日新聞で272(213+59)。 民主党の獲得議席を一番少なく見ているのがやはり現代で19(1+18)、一番多いのがAERAで132(77+55)。維新の最小はAERAで39(25+14)、一番多いのが現代で183(112+71)。こんなに取れるわけはないだろうが。未来の最小はAERAで9(3+6)、最大は日刊ゲンダイの60(30+30)。ゲンダイは小沢一郎贔屓ということもあって多いのだろう。

 下に結果という欄があるから、選挙結果を入れて、どこが近かったかを採点してみるがいい。

 どこの調査結果を見ても自民党大勝である。これは政党が乱立したことで、自民党が漁夫の利を得るからだろう。全得票数の3割程度でも圧勝してしまうのだ。だが、あまり大勝させるとバツイチ安倍総理がどう迷走するかわからない。

 ポストは政権交代で「業界地図」が激変すると書いている。公共事業をばら撒くといっているのだから、ゼネコンが大喜びするのは当然。

 電力会社も同じで、東電・柏崎原発と関電・高浜原発は再稼働の準備を始めたとしている。通信分野では、自民党系のNTTが民主党系のソフトバンクから覇権を奪取するのではないかと見ている。航空業界では、民主党政権下で再建を成し遂げたJALには厳しく当たるのではないかと見る。

 気になる安倍の経済政策だが、「アベノミックス」は株式のプロたちにどう見られているのか。意外といっては失礼になるが、「自公で過半数なら千円高も」あると、大方のプロは増減に幅はあるが、12月14日の終値から12月17日の終値までに上がると見ている。

 また選挙後の安倍総理の「愛人」選びには、民主党ではなく維新と合流するケースもあるのではないかと読む。石原慎太郎や平沼赳夫は自民党と近いし、そのときは橋下徹大阪市長を外して、合流するのではないかというのである。

 これは真実味がある。選挙中でも石原と橋下の言い分はかなり食い違っていたし、そこを他党に突かれていたから、分裂は必至であろう。

 大方の選挙予測を見る限り、安倍自民党の選挙ポスターを文字っていえば「古い自民を取り戻す」だけの選挙でしかないようだ。バツイチ&腹痛総理では、難問山積の時代の舵取りをするのは荷が重いだろう。また来年夏の参議院選挙が天下分け目の合戦場になりそうである。

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