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“ウルトラタカ派”石原慎太郎もビックリ!? トンデモ発言連発の安倍晋三の不確かな未来

 要は、官僚、財界、検察がメディアまでをからめとり日本全土を覆い尽くしているから、誰が政権をとっても代わり映えしないと有権者が思ってしまっている。これではまた民主党政権の時と同じ失敗を繰り返すのではないだろうか。

 この特集とは別に、ユニクロの柳井社長が政治批判を声高に語っている。

 まずは民主党政権批判。

「現在の日本の政治は酷すぎる。もはや数々の『愚政』に、黙ってはいられません。とくに民主党政権を振り返って思うのは、『政治家であってはいけない人が政治家だった』ということです。政治家は、自分の言動に対して、責任を持たなければならない。民主党政権を担った政治家たちには、責任感がまったくなかったように思います。鳩山(由紀夫・元総理)さんが衆院選への出馬を見送ったことがニュースになりました。彼は政治家にまるで向いていなかった。評論家ならいいのかもしれませんが、言うなれば『夢想家』でしかなかった。政治家は国民のために政治をしなければならないはずです。しかし、その『国民のため』という感覚が、鳩山さんにはまるで見られませんでした(中略)民主党の政治家たちは、マニフェストの実現に命をかけるなんて言って、誰一人として命なんかかけていない。大嘘つきばかりですよ」

 次には安倍自民党総裁をバッサリ。

「安倍(晋三・自民党総裁)さんは、右翼的なところと、自民党的な『バラマキ体質』が良くない。発言が軽すぎるし、もっと考えて発言したほうがいい。『国防軍』のようなタカ派的な発想や、『国土強靱化』を掲げて公共事業を増やすと公言したことで、支持率は落ちるのではないかと思います」

 返す刀で橋下徹大阪市長と石原慎太郎日本維新の会代表も斬る。

「橋下(徹・大阪市長)さんには、以前は期待をしていました。彼は日本の統治機構を変えるという姿勢や、実行力を持っている。小泉純一郎(元総理)さん以来の強いリーダーかもしれないと。

 しかし、石原(慎太郎・日本維新の会代表)さんと、主義主張が違うのにくっついてしまった。あれは良くない。橋下さんは目立つ存在だし、他の人に利用されてしまうのでは、と心配です。

 石原さんは、根っこのところで、文学者なのではないかと思います。政治家ではない。非常に思想的です。国民と一緒に、という部分が欠落している。戦争してもいい、と言っているように聞こえますが、自分一人で立ち向かうのとは話が違います。政治家が、とくに日本を代表しようという人が、好戦的な発言をするというのは理解できません」

 そしてこう結ぶ。

「国民のために政治をしようと、本心から思っている人に政治をして欲しいですね。今のままでは、日本は悪くなるばかりです」

 タイトルにある「日本人よ もっと必死で カネを稼ごう」という主張には全面的に頷けないが、政治に対する考え方は頷ける。今の経団連の米倉弘昌会長に代えて、彼を会長にしたほうが日本のためにいいのではないか。
(文=元木昌彦)

最終更新:2012/12/04 11:35
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