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「自動車を買うよりは安い」交通渋滞が深刻な中国で、パラグライダー通勤がブーム!?

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 昨年、自動車保有台数が1億台を突破した中国。さらに、その後も年率15%以上という高い割合で増加しており、世界第1位の自動車大国であるアメリカを追い上げようとする勢いだ。

 一方、モータリゼーションの進行とともに、深刻化しているのが交通渋滞だ。中でも首都北京は、世界一渋滞が激しい街にノミネートされているほどである。そんな中国で、驚きの通勤手段を利用している人たちがいる。

 湖南省株洲市に住む公務員の40代男性は、背負ったプロペラ付きエンジンによる動力パラグライダーで、自宅から会社までの道のりを、ほぼ毎日往復している。15歳の頃から、競技選手としてパラグライダーでの飛行経験を積んできたという彼は、交通渋滞にうんざりしていた1年ほど前に、パラグライダーを通勤に利用することを思いついた。その後、すぐに実行に移すと、以前は車で数十分かけていたところを、2分足らずで通勤できるようになったという。

 彼の通勤の足、ならぬ翼となっているプロペラ付きパラグライダーの装備の価格は、80万円ほどと高価ではある。しかし、彼は「自動車を買うよりは安いし、駐車場代もかからない」と、パラグライダー通勤の普及にも余念がない。

 そんな彼の通勤スタイルはネット上で話題となり、今では10人以上が彼の“通勤仲間”に加わり、パラグライダー通勤を楽しんでいる。さらに150人以上がパラグライダー通勤を希望し、彼にコンタクトをとってきているという。
   
 慢性的な渋滞も文字通り「高みの見物」の画期的な交通手段だが、このまま陸上の通勤ラッシュが解消されなければ、空まで渋滞になる日も近い!?
(文=牧野源)

最終更新:2012/11/26 21:00
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