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AKB48評論家・本城零次に訊く

AKB48楽曲の総選挙『リクエストアワー2013』大予想 「ヘビロテ」3連覇をあの曲がストップ!?

――1曲だけでそれだけ語るのには、もうドン引きですよ(笑)。早く予想に行きましょう。

※『リクエストアワーセットリストベスト100 2013』25位まで予想

1位 ファースト・ラビット 初登場
2位 ヘビーローテーション 12年1位
3位 奇跡は間に合わない 12年24位
4位 狼とプライド 12年45位
5位 思い出のほとんど 初登場
6位 走れ!ペンギン 初登場
7位 チームB推し 12年5位
8位 君のことが好きだから 12年12位
9位 Everyday、カチューシャ 12年2位
10位 泣きながら微笑んで 12年9位
11位 真夏のSounds good! 初登場
12位 夜風の仕業 12年10位
13位 上からマリコ 初登場
14位 抱きしめちゃいけない 12年8位
15位 Bird 12年13位
16位 枯葉のステーション 12年17位
17位 思い出以上 12年49位
18位 ギンガムチェック 初登場
19位 UZA 初登場
20位 くるくるぱー 12年14位
21位 愛しきナターシャ 12年6位
22位 孤独なランナー 12年3位
23位 ハート型ウイルス 12年15位
24位 フライングゲット 12年4位
25位 風は吹いている 12年7位

本城 予想1位は、「ファースト・ラビット」。ドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』の主題歌で、一言で言えば“秋元康文学の真骨頂”。希望の象徴である洞穴に飛び込んだウサギが、傷つきながらも夢を追い求める姿をAKB48になぞらえた曲。秋元氏が「歌詞はAKB48の観察日記」と公言している通り、「初日」「支え」「Pioneer」「お待たせSet list」「僕は待ってる」に代表されるメンバー観察型自己言及ソングの頂点です。

 AKB48の歌詞はメンバー、ファンが起こす“奇跡”の軌跡を、秋元氏が観察し、歌詞として提示。その言葉にメンバーが励まされ、支えられ、さらに成長していくという好循環が生まれている。私はこれを「共同幻想型歌詞」と呼んでいます。

 危険を恐れず、夢に挑む“Pioneer”となった「ファースト・ラビット」は、卒業した前田敦子そのもの。曲ができたのが先ですが、その点には一種の必然すら感じてしまう。

 一般的に、プロデューサーという肩書きの人は全部の事項を自分で決定したがるものだけど、秋元氏はそこをメンバー、ファン、そして時代の趨勢に委ねて、多少のハプニングも糧にして、“時代と合気道”しながら、作品に昇華させている。そこが、常に「最新のAKB48が最高のAKB48」でいられる理由。

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