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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 【SR】入江悠監督インタビュー
『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』DVDリリース記念インタビュー

インディペンデント・ドリームをかなえた入江悠監督、“ネクスト・ステージ”からの眺めはどうですか?

──急に忙しくなったため、どの仕事を受けるか断るかという仕事選びの基準が定まってないんですね?

入江 そうなんです。他の監督のみなさんはどうやってるんでしょうね? 瀬々敬久監督は『感染列島』(09)などのメジャー作品を撮ったかと思えば、その直後に『ヘヴンズ ストーリー』(10)みたいなインディペンデント映画を撮ってますよね。廣木隆一監督もインディペンデント映画出身で、『余命1ヶ月の花嫁』(09)みたいなメジャー作品も撮っている。できれば、そういう先輩方に一度じっくりお話を聞きたいなと思ってるところなんです。脚本は、いくつか書いているところです。『SR3』を撮り終えてから1年たってしまったので、早く次の映画を撮りたいですね。

──メジャー映画では、『SR』シリーズのような1シーン1カットの長回しは難しいですよね。どういうスタイルでメジャーシーンに挑んでいくのか、気になります。

入江 商業映画では、長回しは基本無理ですね。撮影スケジュールが決まっているから、じっくり時間をかけて、撮り直しながら1シーン1カットずつ撮ることはできないでしょう。自分のスタイルについては迷走中です(苦笑)。でもボクとしては、“入江スタイル”とかは、なくて構わないと思っているんです。極論としては「すっげぇ面白い映画があるぞ」と思ってもらえれば、それでいいんです。別に入江スタイルでなくてもいい。内容に手法が合っていれば、トニー・スコット監督みたいな短いカット割りでもいいと思ってます。長回しに対するこだわりはないんです。あるとすれば、面白い映画が撮りたいということですね。

──では、最後に、『SR』シリーズのファンにひと言お願いします!

入江 ほんと『SR』シリーズは、ファンのみなさんのおかげで続けることのできた作品です。ファンの熱意で作られた『SR』シリーズの熱気が、また別の方に伝わるといいなと思ってます。『SR3』は、DVDのメイキング映像もぜひ観てください。
(取材・文=長野辰次)

●『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
脚本・編集・監督/入江悠 出演/奥野瑛太、駒木根隆介、水澤紳吾、斉藤めぐみ、北村昭博、永澤俊矢、ガンビーノ小林、美保純 11月21日(水)DVDリリース。発売元/アミューズソフト、メモリーテック 販売元/アミューズソフト DVD特典映像には入江監督編集による激闘メイキング、怒涛の舞台挨拶、極悪鳥PV、ムジコロジー体操(入江悠監督)、特報・予告編を収録。価格/3990円(税込) <http://sr-movie.com>

※ 11月22日(木)には、タワーレコード新宿7Fイベントスペースにて、DVD発売記念イベントを19時30分より開催。入江監督、奥野瑛太(マイティ)、駒木根隆介(イック)、水澤紳吾(トム)、上鈴木伯周(TKD先輩)らが出演予定。

●いりえ・ゆう
1979年神奈川県生まれ、埼玉県育ち。日本大学芸術学部映画学科卒業。『ジャポニカ・ウイルス』(06)で監督デビューを果たすが、地方の映画祭で上映した際に質疑応答の場で観客から吊るし上げ状態となり、このときの体験が『SRサイタマノラッパー』(09)での公民館ライブとして生かされている。『SRサイタマノラッパー』は「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009」オフシアター部門グランプリ、「富川国際ファンタスティック映画祭」最優秀アジア映画賞を受賞。池袋シネマ・ロサで封切られ、インディペンデント映画として異例の大ロングラン快進撃を果たした。続いて『SRサイタマノラッパー2女子ラッパー☆傷だらけのライム』(10)、二階堂ふみらをキャスティングした『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)と立て続けに劇場公開。11年にオンエアされたWOWOWドラマ『同期』も好評を博した。12年4~6月に放映された青春ドラマ『クローバー』(テレビ東京系)が現在DVDリリース中。WOWOWで13年放映予定の『ネオ・ウルトラQ』を監督することが発表されている。また、10月から始まったTOKYO FMのトーク番組『入江悠の追い越し車線で失礼します』(毎週日曜20時30分~)のパーソナリティーを務めている。

最終更新:2012/11/21 17:16
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