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オナホが日中関係の架け橋に!? トイズハートが見た反日デモの実像

DSC_0011.jpgカメコのみなさんの熱量は日本も中国も同じ?

 まるで、反日デモなどなかったかのように、トイズハート社は大盛況のうちに展示会を終了した。石田氏は、現地をつぶさに観た印象から中国の現状をこのように語る。「デモに参加している人は一部の人だと思います。特に、ハイパーインフレが起こっている中国で、収入が上がらない低所得層が参加しているのではないでしょうか。中国人に話を聞いたところ、『中国政府はデモの様子をビデオに収めているため、何かあれば違う理由で逮捕されてしまうかもしれない』と言っていました。その意味でも、やはり“一般層”は参加していないようです。通訳をしてくれた20代の方も『まさか中国であんなことがあるなんて……』と驚いている様子でしたね」

DVC00541.jpg現地メディアの取材を受ける石田氏(写真左)

 そして、石田氏が語るのは、反日デモの報道からはうかがい知ることのできない“新しい”中国の側面だ。

「特に、20代〜30代前半の中国人には、日本と中国のニュースをネットで見比べている人が多いそうです。そういう意味では、彼らのほうが冷静に事態を眺めているのかもしれないですね。また、かつては“偽物大国”と知られていた中国ですが、偽物/本物の区別にも厳しくなっています。弊社のコピー製品も大量に出回っているようですが、特に若い層には本物の価値が浸透してきており、ちゃんと本物を購入しています。彼らが40代になったら、きっと中国という国は大きく変わっていくことでしょう」

IMG_1142.jpg

 トイズハートの手がけるオナホールは、関税や輸送コストの影響で4,000〜5,000円という販売価格となり、オナホとしては最高級品の部類。それでも、中国の富裕層はメイド・イン・ジャパンの高品質を求めて同社の製品を購入している。今後もますますの成長が見込める“おいしい”市場であることは間違いない。石田氏も「経済成長によって、弊社製品に手が届く層も増えてきています。来年は、現在出展している上海、広州の他に、北京の展示会にも参加し、北京のバイヤーにもアプローチをしていく予定です」と、中国進出の手綱をより一層強めていく方針だ。

 反日デモに参加する中国人が偏った情報をもとに動いているように、日本人もまた、偏った視点からしか中国のことを見ていないのかもしれない。相互を理解するためには、お互いの意見にもっと耳を傾ける必要があるのではないか。「同じトイズハートのオナホを使っている」そんなつながりが、日中関係の回復に一役買う……かもしれない。

最終更新:2012/11/15 16:00
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