「自分はハッピーエンドのつもりでいた」脚本家・虚淵玄が語る『魔法少女まどか☆マギカ』の未来
#映画 #アニメ #インタビュー
■ テレビ版のエンディングに対する新房監督との解釈の違い
あくまでエンターテイメントとしての作品にこだわり、制作を続ける虚淵氏。今回の映画の続編となる完全新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』は、すでに脚本も完成しているという。『劇場版 魔法少女 まどか☆マギカ[後編]/永遠の物語』の最後に流れる新作の予告編も気になるのだが、その内容と制作の裏側を直撃すると──
──劇場版3作目は完全新作ということですが、制作の経緯としては?
虚淵 テレビ放映の最後のほうから話は上がっていました。ただ、自分の中では完結した作品だったので、どんな話を作ればいいか、入り口が見えるまでは大変な苦労でしたね。新作に関しては、テレビ版の脚本を書き上げた後で付け加えられた演出や美術の追加設定を足がかりにしなければ到底生まれないストーリーでした。とっかかりができてからは、あっという間に話は進んでいきましたが。
──内容に関してもうかがってよろしいでしょうか?
虚淵 現段階では、自分は何もコメントできないんです(笑)。公開された予告編がすべてです、ということで……。
の違いが、新作のきっかけとしてあるという。
(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie
Project
ただ、今回の新作ができたきっかけとしては、テレビ版のエンディングに対する自分と(監督の)新房昭之さんの解釈の違いがあったということは言えます。自分はハッピーエンドのつもりでいたんですが、新房さんとしては必ずしもそうではなかったようなんです。それを聞いてはじめて自分のなかで意識の切り替えができて、新作に向き合うことができました。それに、劇場版新作の後もテレビシリーズをやりたいと思っているので。と言っても、具体的な話はまだ何もないですが(笑)。
せっかく色々なクリエイターさんによるスピンオフが出て『まどマギ』の世界観の可能性は立証されているので、その可能性の芽を摘まずに、作品にとって一番良い未来を考えていきたいです。
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