尼崎連続殺人事件 女モンスターの“殺人カンパニー”ができるまで
#雑誌 #出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
自民党清和会の幹部もこう語る。
「岸信介さんが統一教会教祖の故・文鮮明氏と関係があったことで、安倍は官房長官時代に統一教会の行事に祝電を打って問題になった。国際勝共連合(文鮮明氏が設立した共産党撲滅を目指す組織)ともつながりがある。とにかく周りにいるのが右寄りの人間ばかり。右だけならいいけど、それが右翼、さらには暴力団につながる危険性がある」
現代はこう結んでいる。
「人を見るに厳しく、機を見るに敏という、政治家に必要な二つの能力が、現段階で安倍氏に十分に備わっているとは思い難い。『二度目の総理』が近づくいまこそ、真価が問われている」
そんな夫の窮状を知ってか知らずか、夫人のアッキーこと昭恵夫人は東京・内神田に出した居酒屋稼業に精を出しているようだ。新潮が紹介したが、その後日談を今週もやっている。
「『UZU』。昭恵氏が『女将』を務めるこの店を再び訪れてみると、何とカウンターまで一杯である。(中略)そこで待つこと1時間、ラストオーダー近くなって何とか入店すると看板メニューの『山口県産新米と豚汁セット』(980円)を頼む。(中略)残念ながらオーダーが間に合わなかった。そこで、『山口県祝島のひじき五目煮』(480円)と『自家製ベーコン』(1500円)を注文。ひじき煮は柔らかくて瑞々しい。ベーコンは2日間塩に漬け込み、さっと燻してあるという。市販されているものとはまったく違った味で、ベーコンなのに新鮮な肉の味がする。そばにいた客に聞いてみると、やはりもの珍しさからのぞきに来たという。(中略)運がよければ『自民党総裁夫人』が注文を聞きにやってくるのだから」
私も10月25日(木曜日)に訪ねてみた。神田駅から歩いて7~8分。外堀通りを渡って路地を左に入ったところにある。外から見ると喫茶店かフレンチレストランという趣の店である。覗いてみるとテーブル席が空いているようなので入ってみたが、中年の女性に、予約でいっぱいだと言われてしまった。
4~5人かけられるカウンターとテーブル席が3つぐらいのこぢんまりした店だが、私のような古びた居酒屋が好きな人間には、居心地がよくない。
女性がドアの外まで出てきて、「名刺をいただければ、後日連絡する」と言われたが、お断りして、近くの酒屋がやっている立ち飲みでいっぱいひっかける。このような「千ベロ」(千円でベロベロになれる店)が一番落ち着くね~。
(文=元木昌彦)
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。
【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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