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尼崎連続殺人事件 女モンスターの“殺人カンパニー”ができるまで

20121031.jpg「週刊新潮」11月1日号 中吊り広告より

佳作1
「安倍晋三と半グレ」(「週刊現代」11月10日号)

佳作2
「『地震予知』は大嘘だったのか!?」(「週刊ポスト」11月9日号)

佳作3
「尼崎『女モンスター』の揺り籠から監獄まで」(「週刊新潮」11月1日号)

佳作4
「誤認逮捕の被害者が『恐怖の取調室』を語った」(「週刊現代」11月10日号)

 今週は、残念ながらグランプリに値する記事はなかった。予想通り、橋下徹大阪市長の記事で全面敗北した週刊朝日の河畠大四編集長が更迭されたのが目立つ程度だ。

 どんぐりの背比べの中から佳作を4本選んでみた。

 まずは、警察の誤認逮捕と調書でっち上げで、危うく冤罪にされるところだった人たちの恐怖を扱った、現代の「ネットなりすまし事件」の記事。大新聞に、自白調書が警察のでっち上げだったことがわかったのに、それを追及した記事があまり見当たらなかったのはどうしてか。

 発端は7月1日、東京・杉並区に住む19歳の明大生が神奈川県警保土ケ谷署に逮捕されたことだった。横浜市のHPに小学校を襲撃する殺人予告を書き込んだという、威力業務妨害の疑いだったが、これも冤罪だった。

「しかし、3日付のスポーツ新聞にはこんな記事か載っている。〈明大広報課担当者は『事実関係を確認し、厳正に処分します』とコメント。商学部2年の女子学生は『明治の恥。大学のイメージが悪くなり、就活などで他の学生に迷惑がかかる』と憤っていた〉(日刊スポーツ)」(現代)

 現代の言う通り、学校は事実関係を調べもしないで、警察の発表を無条件で信じてしまうのだ。

 大阪府警に誤認逮捕された北村真咲さん(43)の弁護人はこう語る。

「北村さんは、今回の事件に関して逮捕前から一貫して捜査に協力し、かつ否認していました。にもかかわらず、北村さんは逮捕・勾留されてしまい、著しい肉体的、精神的、経済的打撃を受けました。(中略)また、逮捕された後も、捜査機関は北村さんの言い分を聞くことなく連日の取り調べを続けました。このような取り調べは、虚偽の自白を誘発するものです。この取り調べに北村さんが屈していれば、そのまま有罪判決を受けていたかもしれない」

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