「巨人が勝ってよかった!」名古屋のテレビ局も安堵する、高木・中日の不人気ぶり
#プロ野球 #中日
プロ野球の日本シリーズ出場を決めるセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ最終戦の巨人VS中日が22日に日本テレビで中継され、平均視聴率は20.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、瞬間最高視聴率は30.6%を記録した。中継の同時間帯にフジテレビで放送されたキムタクの主演ドラマ『PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~』の初回平均視聴率16.9%を上回った。
その結果、27日に開幕する日本シリーズの対戦カードはパ・リーグの覇者・北海道日本ハムと巨人となったが、巨人の日本シリーズ進出に、中継するテレビ各局の関係者は胸をなで下ろしているというのだ。
「民放キー局は東京ドームで開催される第1、2、6、7戦を日本テレビが、札幌ドームで開催される第3、5戦をテレビ朝日、4戦をフジテレビが中継するが、22日の視聴率を受けて、日テレの制作サイドは『日本シリーズはもっと取れる!』と息巻いているという。もし、巨人が負けて中日が日本シリーズに進出しても、特に関東地区ではとにかく中日絡みの試合は視聴率が上がらないので、スポンサー枠が埋まらない可能性もあった。それだけに、巨人ファンよりも、各局の制作サイドのほうがドキドキだった」(テレビ関係者)
中日が進出した日本シリーズの、民放キー局が中継した際の関東地区での視聴率を振り返ってみると、04年の西武戦は名古屋地区では全7戦で25%を超える高視聴率を記録したばかりではなく、関東地区でも第6戦で20%を記録するなどまずまずの視聴率。06年の日本ハム戦では関東地区で全5戦で16%以上を記録した。
ところが、同一カードとなった翌07年の日本シリーズは全5試合のうち2試合で1ケタを記録し、最終戦の第5戦ですら12.7%。その結果を受けてか、10年のロッテ戦は全7戦のうち3試合が民放キー局で放送されず、テレビ朝日が放送した第3戦、テレビ東京が放送した第4戦はいずれも1ケタ。昨年のソフトバンク戦もフジテレビが放送した第1戦、テレビ東京が放送した第2戦で1ケタを記録してしまった。
「昨年まで監督だった落合博満氏の“ファン離れ”が年々進んだのも、数字が伸び悩んだ理由。ましてや、今年は落合氏よりも地味な高木守道監督では数字が望めるはずもない。中日の“お膝元”である名古屋のあるテレビ局の幹部ですら、『巨人が勝ってよかった!』と本音をこぼしていたという」(野球担当記者)
相次ぐ女子アナの退社や社員の大幅な給与カットなど明るい話題がなかった日本テレビだが、CSの高視聴率や巨人の日本シリーズ進出は、久々の明るいニュースとなったようだ。
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