「高橋克典の肉体改造が限界!?」ドラマ『特命係長・只野仁』から『匿名探偵』移行の真相
#高橋克典
俳優・高橋克典主演の人気ドラマシリーズ『特命係長・只野仁』(テレビ朝日系)。高橋演じる広告代理店のトラブルシューター・只野仁が、表と裏の顔を使い、事件関係者の女性と「フン! フン! フン!」とセックスに興じるエロシーンと、男の哀愁を感じさせるストーリー展開で人気が沸騰。2007年には深夜23時枠では異例の視聴率17.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、ゴールデンタイムにも進出、映画版も公開された。今年1月放送の2夜スペシャルで『ファイナル』となった同作だが、設定はほぼそのままの新作『匿名探偵』(同局系)として、10月12日から金曜深夜にスタートした。
「高橋は名前が“匿名”の探偵役で、『只野仁』にも出演した三浦理恵子、田山涼成も参加。高橋と三浦のエロシーンもあり、『只野仁』にも登場したホテル山城という架空のホテルで、SMプレイに興じる設定。そのほか、スタッフ、制作プロダクション・MMJもほぼそのまま共通しています」(週刊誌記者)
そうしてスタッフが再結集して制作された『匿名探偵』。大手芸能プロダクション・ケイダッシュ所属の高橋克典ありきの企画であるのは間違いないが、『只野仁』とは、大きく異なる点もあるのも事実だ。
「高橋克典が肉体美をさらすのが、『只野仁』の見どころのひとつでしたが、ドラマのためにタンパク質と野菜以外を摂らずに体を鍛え、それを維持するのに辟易していたそうです。そのため、『匿名探偵』では高橋は脱がず、格闘シーンもありません。さらに、予算の面でも、マンガ原作だった『只野仁』の原作使用料も不要となった。コスト削減も目標だったようです」(テレビ情報誌の編集者)
『只野仁』のメイン脚本家だった尾崎将也は、朝ドラ『梅ちゃん先生』(NHK総合)からの連投を避けたためか参加していないが、それでも『匿名探偵』の初回視聴率は11.7%を記録。「金曜ナイトドラマ」枠の初回視聴率で11%を超えたのは、2010年『ハガネの女』以来という好調なスタートとなった。ネタ切れと、経費削減が課題の日本のテレビドラマ界で、『匿名探偵』が新たな高橋の人気シリーズとなるのか注目だ。
(文=大庭洋造)
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