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テレビ辛口研究所

SMAP、嵐、ももクロ……人気の秘訣は“黄金バランス”!?

61LfFq-PW1L.jpg『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』
(キングレコード)

 SMAPは、森且行がオートレース選手に転身するために脱退し、5人になってからブレイクしているし、嵐やももいろクローバーZなど、「5人グループ」はなぜかバランスがいい。

 また、2004年にスタートしたアニメ『ふたりはプリキュア』以降続いている「プリキュアシリーズ」も初めは2人で始まったが、その後はバージョンを変えつつ、2012年の『スマイルプリキュア!』で再び5人組に行きついている。戦隊モノも定番はやっぱり5人だ。

 これは一体なぜなのか? 結局、『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975~77年)から脈々と引き継がれている“黄金バランス”なのだろうか。

 ある編集者は言う。

「5人のバランスといえば、やっぱりマンガ『スラムダンク』が絶妙ですよね。バスケというスポーツがたまたま5人だからということはありますが、熱血系ヒーローと、クールでカッコいいキャラがいて、しっかりした兄貴キャラや才能系、強気のチビッコがいて……と、5人いるとあらゆるキャラをカバーできるので、物語の広がりが生まれるのだと思います」

 ただし、「5人」がベストかどうかは疑問だと言う。

「ポイントは『奇数』とも言われています。AKB48も『神7』と言っているように、センターが1人いて、それを挟む形がビジュアル的にもしっくりくる。奇数は安定感があるのではないでしょうか」

 ちなみに「奇数」ではなく、「素数」がグループのバランスのよさの秘訣という説もあり、「3人」「5人」「7人」「11人」はよくとも「9人」はよくない……という説もあるらしい。

 また、あるテレビ関係者はこんな説を話す。

「確かに奇数というのはポイントだと思いますが、5人のバランスの原型は『秘密戦隊ゴレンジャー』ではなく、『サイボーグ009』(1964年~)ではないかと思います。というのも、タイトルにあるように9人の話ですし、最初は9人全員が毎回登場していたのですが、途中から少しずつ減って、後半では各回に5人くらいずつ出ていることが多くなったんです。たぶんストーリーを進める上では9人では少し多く、5人ぐらいがちょうどよかったということではないでしょうか」

 確かに、大人気の野球漫画『ドカベン』でも、キャラが非常に立っているのは山田太郎、岩鬼、殿馬、里中、土井垣あたり。9人を描き分けるとなると、案外難しいのかもしれない。 

 よく考えてみると、マンガやアイドルグループ以外にも、5人のバランスをうまく取り込んでいるものは意外とありそうだ。世の中に増殖する「5人組」に注目してみるのも面白いかもしれない。

最終更新:2013/04/19 12:35
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