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話題のインタレストマッチ広告、通信の秘密の侵害との声も……

ヤフーも始めた新メール広告、Gmailでは本文が覗かれまくり!?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます!

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ヤフーも始めた新メール広告、Gmailでは本文が覗かれまくり!? – Business Journal(10月12日)

「Google」より

 Gmailを使っている人ならば、無料で利用しているとメールの右側に広告が表示される。そして9月からはYahoo!メールでも同じような広告が表示されるようになった。

 この広告、妙に自分の好みに合っていたり、今読んでいるメールにマッチしていたりしないだろうか。これはメールの中身に合わせた広告が、わざわざ表示されるためだ。

 一昔前は、広告といえばせいぜいサイトの傾向に合っていればよいほうで、女性向けのファッションを語っているサイトなのに、男性向けのアダルト広告が表示されたりしていたこともある。それがいつの間にか、ある程度興味のあるものが表示されるようになってきている。

 これらは同じ考え方で行われているもので、広告効果を向上させるためにユーザーが興味を持つものを表示しようという方法だ。このサービス手法を「インタレストマッチ」という。

 サイトの場合、ユーザーがGoogleやYahoo! Japanで検索したキーワードや、楽天で表示したものなどを頼りに広告が選ばれる。楽天の広告表示ツールが入っているサイトでは、見覚えのある商品が延々と表示される、という経験をしたことはあるだろう。

 ではメールの場合どうしているのか? もちろん、メール本文を精査しているのだ。

 「それって要するに、メールが覗かれているってことでは?」

と思うのは当然のことだ。現実は覗かれているともいえるし、覗かれているわけではないともいえる微妙な状態にある。

●「通信の秘密」はどうなってる?

 メールを誰がいつ解析しているのかといえば、一応はメールを開いた時にシステムが解析しているということになる。実際、Gmailの場合はメールを開いた後で広告が表示されるまでに少しのタイムラグがある。このタイミングで精査しているのだろう。

 この流れなら、一応メールを見ている「人」はいないということになる。それでもメールを自分以外のところで見られているのは確かで、そのデータを収集して何かに使うことは簡単にできるはずだ。単純に、不快感はある。しかし不快感という感情の部分ではない問題がある。

 日本では「通信の秘密」というものが定められている。電気通信事業法では通信の秘密の侵害というものが禁じられていて、本来であれば通信があった事実すらも秘密でなければならないらしい。メールの中身の文章を精査して利用するなどというのは、言語道断というわけだ。

 ところが実際には、Googleは長くそのサービスを提供してきた。なぜGoogleが問題視されないのかといえば、海外の企業であり、サーバが海外にあるからだ。日本にはこの法律があるから日本企業は守らなければならないが、海外にはこの法律がないから仕方がない、という理屈で通ってきてしまった。海外サーバにあるアダルト動画は無修正でも違法ではない、というのと同じようなものだ。

 しかしこれでいいのか?という疑問が投げかけられた。それを実行したのは、Yahoo! Japanだ。

●これから増える?インタレストマッチ

 Yahoo!メールにも広告をつける、という話は2012年前半に持ち上がった。当初は8月からサービス開始するとされたが、これに総務省側から「待った」がかかった。前述の「通信の秘密」に引っかかるのではないか、というわけだ。

 6月に総務省が検討を開始したというニュースが報道されてから、各所で話題になった。特にクロサカタツヤ氏は「『電気通信事業参入マニュアル(追補版)』によればサーバ所在地を基準として考えるものではない」と指摘した上で、「通信の秘密」は時代の流れに合っていないとも語った

 結果としてどうなったかといえば、サービス開始時期は9月にずれ込んだものの、ユーザーにサービスの内容をしっかり理解させた上で拒否できる仕組みを設けることを条件に開始された。もちろん、広告主側に個人情報が渡らない体制も整えてはいるが、要するにある程度の対応をすればメール本文もサービス事業者が見ていいということになったわけだ。

 Gmailの場合、どうも当初はサーバ側ではなくユーザーのPC側で処理しているからログを取ってはいません、という状況だったようだが、いつのまにかサーバ側で処理しているということになっているらしい。Googleの覗き見ぶりは目に余ると感じている人は方々にいるようで、Microsoftが批判動画を作ったりもしている

 ここからどう変わっていくのか?

 Googleの覗き見ぶりに気づいたユーザーが、一応拒否できるYahoo!メールに乗り換えたりするかもしれない。逆にこの一件をきっかけに、もしかするとメールの中身を使ったいろいろなサービスが出てくるのかもしれない。自分の情報は自分で守らなければならない時代だけに、利用しているサービスのいろいろな機能がどういう理屈で提供されているのか、自分の情報がどう扱われているのか、再確認してみるとよいだろう。
(文=エースラッシュ)

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最終更新:2012/10/15 07:00
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